台風15号による大きな被害を受けた
千葉県全体の復旧は困難な状況に
陥ってしまった。
状況(自宅避難を中心に)とともに、
県が鋸南町の断水を把握したのは4日目で
9日深夜2時に200数世帯がそうなっていたのにもかかわらず
情報が入ったのは12日午前、南房総市については
11日午前までわからなかったとの記事があった。
同日社会面より。
熱中症に気を付けてと。蒸し暑さは12日まで続いたが
13日はなんとか酷暑はおさまった。
楽観的な見通しを発表するのは被災者のためにならないとして
できるだけ最悪の事態を想定して全ての関係者が
準備できるように情報発信してほしいと苦言を呈したと。
電気については東京電力がカギを握っているだけに
誤ったことを言うと市民生活の復旧に影響するだけに
当たり前の苦情ということ。
被災者はみんな迷惑している。
14日の同紙一面では停電復旧「二週間以内」と大きな見出し。
東京電力は「台風の規模が今まで以上に大きかったことを
考慮に入れず、過小な想定をしてしまった」とコメント。
ネット・SNSでは送電網の維持に必要な人員や予算を削っていたのが
原因ではないかという指摘も多数あった。
そこで、二面の「核心」では復旧を拒む要因について
深く掘り下げていて、送電線と電柱が多く損傷しているところへ
倒木などで故障現場へ直接行くことが出来ないことが多い。
さらにそれらを撤去するために車を増やしてもらいたくても
携帯電話やネットを現場で使うことが出来ず
情報の意思疎通が遅れたという現実があった。
ここにおいて「想定外」の事態が連続したというわけだが
もしもの時の備えがあまりにも少なかったことも事実である。
社会面では人工呼吸器が欠かせない佐倉市の難病小学生女児が
停電によって非常用電源がなくなる事態がおきたところを
車で10分ほどで移動できる重症心身障害者施設と連絡がついて
避難することが出来た。充電だけでなく
所長さんから「泊っていきませんか」と声をかけられたことで
2泊して停電が解消した11日に帰宅することが出来た。
災害弱者に十分な情報をどのように伝えられるかという
重い課題を残した。
14日になって被災地に災害ボランティアセンターが設置されて、
受け入れを開始したが、ニーズの把握と
送り込みの体制が整っていないことから
その募集が限定的になっていることが多い。
今後はネットなどで十分に情報を確認して
できることを無理のないように支援するしかない。