はるかぜ公演「虹色のえんぴつ」練習中

地元の市民合唱団「はるかぜ」の2年に一度の公演で披露する

音楽劇「虹色のえんぴつ」

(5月12日・松戸森のホール21大ホール・14時半開演)

の地域団員(サポート団員)に

11月末から参加して、月に2回の練習に参加している。

松戸自主夜間中学の歴史と活動、そして4月から開講する

市立の夜間中学校が実現するまでを約40分の歌とお芝居

仕立ての舞台に仕上げている。

きょうは原案の脚本が最終的にまとまり、

劇中の歌もすべて譜面が出そろったことで、

通しの稽古じたての練習が初めて行われた。

しかし私を含む地域団員はひな壇に立って歌うだけの役で

正団員から成るキャストの人はお芝居と歌の両立を

しなければならないし、さらにダンスのシーンも

あるので大変なことになる。

また個々の都合で全てのキャストがいつも練習に出られる

とは限らないからそこでも不安が多い。

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昨年行われた練習で挨拶する劇中歌の作詩者・大門高子さん

それでも本番になれば、みんな大いに歌い大胆に演技をして

楽しい舞台に仕上がってしまうから、こちらも何の緊張感もなく

音楽劇にのめりこんでしまうのである。

合唱団の指導と作曲を手掛ける安藤由布樹先生の人柄に引き付けられる

こともあるが、これから先も100円で買ったCDで自主練習をしながら

悔いのない本番を迎えたいと思う。

ここで劇のセリフから残しておきたい言葉をいくつか。

新聞記者「今時、日本でなぜ夜間中学が必要なのでしょうか」

藤田先生「義務教育を終えていない人が125万人もいます。

     教育は権利ですよ。今、全国で公立の夜間中学校が31校

     自主夜間中が28校。それでも全く足りません」

荒井さん(運営スタッフ)「いろいろな人がここを必要としているのですよ」

【中略】

《ナレーション》
    「松戸の自主夜間中学校が始まったのは戦後しばらくたった1983年

     のことでした。初めのころは戦後の混乱や貧困や病気などの理由で

     義務教育を受けられなかったを応援しようと始まったのでした。」

 

(戦災)孤児「家族はみんな空襲で死んでしまった。オイラ学校に行きたかった」

子守の子「学校に行きたいけれど、背中の赤んぼが泣くからみんなや先生に

     しかられて『教室からでてけ』『しょんべんくさいから

     あっちいけ』って。」

(中国)残留孤児

    「戦後20年でやっと日本に帰ってきました。親にも会えず、

     日本語もわからず、どうしたらいいのか。」

オモニ「チョセン(朝鮮・韓国)の国では生きられず日本に働きに来たョ。

    だまされて連れてこられた人もいたネ。字なんて読めないし

    書けない。ちゃんと働けなかったネ。」【後略】

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2月16日の練習後に挨拶。「えんぴつの会」見城慶和先生と自主夜間中学の皆さん

 

   

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