沖縄の心に寄り添うことができない安倍首相

きのうの東京新聞一面の中で28日に行われた通常国会における

安倍首相の施政方針演説で

沖縄に関する内容に変化が起こったことを伝えている。

これまで使っていた「沖縄の心に寄り添う」

といった文言が消えたのだ。

普天間基地については「世界で最も危険といわれる」基地を「一日

も早い全面返還を実現していく」とした上で沖縄に関する政策

に関する発言が3分の1に減ったとのこと。

そして同じ日に代替地とされている辺野古沿岸で新たなる護岸工事

に着手したという。

その場所は辺野古崎から南東部に伸ばすN-4で、ここをつくった後に、

そこからさらに東へ伸びるN-8護岸をつくる予定だとのこと。

このあたりは軟弱地盤で改良のための整備工事を行う予定だが

沖縄県は工事変更を許可しない方針なので

先に予定されている護岸を着工させようとしたらしい。

N-8付近には移植が予定されているサンゴ区域があり

県は工事を不許可にしたが沖縄防衛局は途中までの工事なら

サンゴに影響がないとして強行して

24日に行われる予定の住民投票を事実上「無意味」にしてしまおう

とする魂胆であるのがよくわかる。

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もはや安倍首相は本性をあらわにして「沖縄の心」「沖縄の思い」にケンカ

を売ろうとしている。寄り添うどころか向かい合おうとせず

沖縄を「有事のための軍事要塞」にして切り捨てようとしている

昨日行われた沖縄県議会の臨時会では「賛成」「反対」

に「どちらでもない」を加えた3択にした住民投票改正案が賛成多数(野党の自民5名が反対、2名が退席)で可決された。

後はうるま、沖縄、石垣、宜野湾、宮古島の5市がどう対応するかになるが

投票が全県で行われる見通しがついてきた。

今後も辺野古移設に「反対」の支援の声を強めるしか道はない。
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