この天気と付き合うのは難しい

季節の変わり目は、本当に体にも心にもその調子を合わせるのが難しい。雨や雪が多くなったり、あったかくなったと思えばいきなり寒さが厳しい日が続くときもある。昔はそんなことは気にならなかった。なにしろ勤めていた工場は1年365日いつも気温は冷蔵庫の0度か、冷凍庫のマイナス20度か、作業室でも室温は20度以下だった。つまり「寒い」といっても、体がきちんとした防寒状態にしてあればその寒さの「実感」は容易にコントロールすることができるし、決まった温度の中でずっとすごせば体も自然に慣れてしまうものである。(もっとも冷凍庫のなかの長時間にわたる作業はやっぱり辛かった)異動になり、外での配達や営業見習いの仕事についた時に急激な温度と風の変化にはずいぶん神経質になった。とくに野外のいきなりの強風は荷物をしっかり守るとゆう責任もあるだけになおさらだった、今に思えば休職直後には感じなかった隠れたストレスはここにもあったのかもしれない。人間関係のストレス、仕事に慣れないことのストレス以外に、外の気候の変化に体がすぐに反応することが出来なかったことには気がつかなかった。まだ春は遠い。できれば「曇り、のちときどき晴れ」の天気は勘弁してほしい。曇りのなかで過ごすと完全に「うつ」状態になる。そこに晴れ間が広がると卑屈になった自分は、なんとなく世間から取り残された気分になるからだ。