#京アニ事件 青葉被告は死刑だが…


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(きのうの東京新聞夕刊より)

予想通りといえばそれまでだが

それでも動機に至るまでのことが

モヤモヤしたままだ。

2019年に起きた

京都アニメーション第1スタジオ(京アニ)で起きた

放火殺人事件の

青葉真司被告にきのう京都地裁(地裁)は

「死刑」の判決を下した。

www.asahi.com

 「京都地裁は、主文を後回しにした上で、

  最大の争点だった青葉被告の刑事責任能力について

  『心神喪失でも心神耗弱でもありません』と述べた。」

(上のHP記事より抜粋)

しかし、最も知りたいのはそういうことではない。

京アニは自分の書いた小説を勝手に盗用した。」

青葉は取り調べでそう言ったということが

何度もニュースやワイドショーで報じられた。

判決はこの言動を

筋違いの恨みによるものだと判断したのだが

ならば京アニと青葉の接点がどこになって

そういう恨みつらみが爆発したのかということが

あったのかというと

判決の要旨では

「被告は09年5月、京アニ制作のアニメ

涼宮ハルヒの憂鬱(ゆううつ)』を見て感銘を受け、

 作品をまねた小説を書き始め、

 インターネット掲示板に自分の作品について書き込んだ。

 それに対する書き込みを有名な編集者や

 京アニの監督からのアドバイスだと確信したほか、

 掲示板上のやりとりを通じ、監督に結婚を求められているとも確信した。

 また、自分は世界経済に影響を与える人間として

 『闇の組織のナンバー2』から注目されており、

 ナンバー2の指示の下、

 公安警察から日々監視されるようになった、などと確信した。

 16年、京アニが設けた小説コンクール

 『京都アニメーション大賞』に短編小説を、

  監督の誕生日には長編小説をそれぞれ応募したが落選し、

  ショックを受けた。

  京アニ制作のアニメ『映画 けいおん!』と『Free!』で

  自分の小説のアイデアが盗用され、

  落選にはナンバー2が関わっていると確信した。」

という経緯があった。

その中には妄想の内容も含まれているが

その妄想に至る心身的なショックは

やはり小説大賞などの応募に落ちたということだけで

片付けられるだろうかと疑問に思うのだ。

しかし警察や検察の調書に基づき

裁判所が審判を下すとなると

小説の盗用という「思い込み」が危険な方向へと走ったと

断定せざるを得ないということだろうか。

でもそれ以外に理由があるのではないかと感じてしまう。

個人的な意見で恐縮だが

やはりアニメ、とくに京アニ作品に過度に依存したくなるような

「孤独感」または「世間に自分を認めてもらえない」ことによる

現実逃避への感覚がそうさせたのではないだろうか。

果たして青葉は控訴するのか。

それとも刑を受けるのか。

その結論にも注目していきたい。

(2019年8月撮影)

www.tokyo-np.co.jp

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