千代田線直通の常磐線各駅停車の運賃問題は「法廷へ」

きのうの弁護士ドットコムニュースで

以前ブログに書いた

常磐線各駅停車の不当運賃問題が

民事訴訟へと発展した。

www.bengo4.com

原告はBSーTBSの「噂の!東京マガジン」にも

インタビューに応じていた

「亀有・金町の鉄道問題を考える会」

代表世話人の松永貞一さん(74歳)ら、

60代以上が中心の16人。

JR東日本東京メトロ、そして国を相手取り

2万6980円の損害賠償を求めて提訴したそうだ。

(昨年6月13日放送の写真を再録しました)

19日に行われた会見では、

他の路線では初乗り運賃の二重取りがない例があるのに

東京メトロ南北線都営地下鉄三田線

なぜ千代田線と常磐線各駅停車が解消されないのか。

鉄道事業法16条では事業者が運賃を定められるとして

「自由裁量に任されている。

 メトロが綾瀬ー西日暮里間をJRに貸与すれば解消する問題」。

国に対しては

「特定の旅客に不当な差別的取り扱いをするとき」には

変更を命じることができるはずと

報道陣に説明したそうだ。

さらに松永さんたちは

北千住乗り換えの問題は、金額だけではなく、

常磐線快速ホームは2階にあり、

千代田線の地下2階から階段を上るのは高齢者にとって負担が大きい。

(上の写真の2番目を見てください。)

「会社勤めの人は、定期代など会社から支給されるから知らないのかもしれない。」

しかし、年金生活者や学生にとっては

大きな金額の差が家計の負担になっていると強調したそうだ。

確かにその通り。

亀有・金町から快速に乗り換えたいとすれば北千住しかない。

しかしその乗り換えは

快速と各駅停車が

同じ地平ホームにある松戸駅とは

その利便性では天と地との差があることは

子どもの頃から両方の路線に馴染みのある、

私はその怒りがよく理解できる。

 

「JRはおまえたちが勝手に(西日暮里乗り換えを)選んでいるんだという言い分だ。250円もの差は、年金生活者にとっては大きい」

「波風を立てるな、寝た子を起こすなで知らんぷりされてきた問題だ」

「社会正義にもとる」

 

原告からはこのような怒りの声が出たという。

いまコロナ禍でテレワークが普及されたなかで

鉄道の利用者は通学客は相変わらずだが

通勤客の利用が減ってきているはず。

そうなれば一番に困るのは鉄道会社のはずだが

逆に二重取りという「不法利益」を手放さないかもしれない。

同会は3者に改善の申し入れをしたものの、

回答は納得のいくものではなく

「やむなく提訴に至った。鉄道事業法がきちんと運用されれば解消されるはず。」

中村忠史弁護士のコメント)

鉄道150年の記念すべき2022年に

こんな話が出たことは残念だが

司法はぜひ二重運賃に正しい裁きを下してほしい。

 

私だって都心に行き来する時は

西日暮里の乗り換えは絶対にやらない。

面倒くさくても日暮里乗り換えにすれば

メトロの運賃を余計に払わずに済みますから!

shiraike.hatenablog.com