やっぱり!常磐線の乗り換えによる不当運賃で「50年怒ってるぞ!」

13日のBSーTBS「噂の東京マガジン!」

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私が都心に行くときによく利用する

JR常磐線の運賃の問題だ。

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常磐線の「快速」は日暮里経由で上野に向かい、

「各駅停車」は西日暮里経由で大手町・日比谷そして代々木上原から

小田急線へと乗り入れるわけだが、

松戸ー北千住間の金町・亀有・綾瀬から利用する乗客は

北千住か西日暮里の乗り換えを「選択」しなければならないことがある。

その時に北千住に比べて西日暮里の乗り換えを選ぶと

同じ日暮里や上野に行く場合では

およそ140円もの差がついてしまうのだ。

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「だったら北千住で乗り換えればいいじゃん!」と

思われるだろうが、

北千住だと途中でエスカレーターやエレベーターが使えないことから

なんと30秒もの乗り換えに時間がかかる。

「ハッキリ言ってお年寄りやベビーカー、身障者は

 北千住の乗り換えが出来ません。」

こう番組で訴えたのは

50年以上も亀有駅の街頭で「不当運賃を改正しろ」と

訴え続けた住民有志だ。

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番組では1971年に常磐線と地下鉄千代田線の乗り入れが開始されてから

この運賃差が問題になっていたことと、

常磐線だけが当時の国鉄が建設予算の関係で

本来ならば北千住どころか日暮里で

営団地下鉄(現・東京メトロ)の境界をつけるところを

各駅停車しかとまらない綾瀬駅にしてしまい

当時の運輸大臣が「ご不便をおかけして申し訳ない」と

国会で答弁したが、

当時の法律で共通運賃には出来ないということで

いままで放置され、いまや沿線住民まで

当たり前のように慣らされてしまったのだ。

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曽根悟東京大学名誉教授(交通社会学)は

すでに当時の法律は1986年(昭和61年)に

鉄道運賃法に改正されて

鉄道会社間で話し合って共通運賃を設定することは出来る。

といっても動かないようだから

国土交通省に動いてもらうのが一番良い。

実際にホームのエレベーターやエスカレーター、

ホームドアの設置などは国の政策としてやっているから

同じようにすればいいのだと。

しかし番組が国土交通省に聞いたら

この区間の運賃に不都合な点がないとして

国が動くことのほどではないのだと。

 

「ヨーロッパでは鉄道は福祉として考えられている。

 そう考えればエスカレーターやエレベーターと同じように

 お年寄りや身障者や子育てで大変な人のために

 鉄道はちゃんと便利に利用できるようにするのは

 当たり前の話なんですが。」

と、司会の森本毅郎さん。その通りである。

しかし、日本の場合は

鉄道会社は国鉄大阪市地下鉄のように

民営化して商売優先にしているのが当たり前になった。

ちなみにエレベーターなどの件も

東京オリンピックパラリンピックがなかったら

国は予算を出さなかったのは知られざる事実である。

 

それにしても50年間も怒りの声を上げ続けているのは

すごいことであり、松戸以北に住む人間としては

恐縮である。

母に話したら

「あなたの幼なじみのパパもこの問題で怒っていたわよ。」

そうだ、このパパも北小金から

常磐線各駅停車で通勤してたことを忘れていた。

誠に申し訳ない。

自分だけ便利じゃダメなんだよな。

 

亀有・金町の鉄道問題を考える会 (kamekana.tokyo)

地下鉄千代田線とJR常磐線各駅停車 運賃の怪奇 | ごとごとゆるりと大回り! (yamanote0818g.net)

国鉄分割民営化・JRを検証する (sakura.ne.jp)