13日の東京新聞社会面の
「ニュースあなた発」。
コロナワクチン接種の3回目のあとで
接種済証を見たら
ワクチンが期限切れになっていて
そのシールの右下に「有効期限3か月延長」と書かれた
赤いスタンプが押してあったと。
「これで納得しろとは、あまりにも行政の思い上がりでは。」
投書を寄せた東京都世田谷区の会社役員で80歳の紺藤義光さんは
これを見て不安になり、東京都ワクチン副反応相談センターに電話したら
「厚生労働省のホームページを見て下さい」と言われたそうだ。
「一日経過し幸い副反応もないが、余りものを接種したみたいで
気持ち悪い。」(紺藤さん)
こちらは14日発売の日刊ゲンダイ。
この記事も東京新聞のも政府側は昨年11月までに
「貴重なワクチン(ファイザー社もモデルナ社も)を無駄にせず
有効活用する観点から」
有効期限を6か月から9か月に延長している。
さらに同月16日付で自治体に事務連絡して
「適切に情報提供を」期限切れワクチンのシールに記載し
オンラインでも自治体向け説明会で周知を徹底したと
厚生労働省が言ってたそうだ。
だが、政府広報のテレビCMでも
マスコミ報道でもこの件を大きく告知することが
いままでなかったことがこのような不安をもたらしたと
言ってもいいだろう。
(世田谷区も昨年12月21日付で
区内の医療施設「のみ」に周知して、スタンプを押せと言ったのだと。)
この件について医療ガバナンス研究所理事長の
上昌広氏は日刊ゲンダイの記事で
インフルエンザワクチンとちがって
マイナス80℃できちんと管理できていれば問題ないとしながらも
この件をもたらしたのは岸田政権の失政だと厳しく批判した。
要するにせっかく各国の争奪戦のなかで
やっと入手できたワクチンをいつまでも使わないで
「期限切れ」にすることなどありえない。
ほんとうなら一刻も早く多くの国民に接種させようと
シャカリキになるはずだ。というわけだ。
8か月(2回目から)の間隔を空けることも医学的根拠がないし
予約が必要だということも接種促進を抑制した原因なのに
なぜ厚労官僚のいうことを聞いてばっかりなのかと。
ごもっともだ。
ちなみに我が家は6日に母がファイザーの地域接種を受けたが
スタンプはなかったと言ってた。
期限切れが回ってくるのは運しだいということか。
いずれにしても政府には
もう一度ワクチンについての説明を求めたいし
国会で野党もきちんと追及してもらいものだ。