いまでは熱海の土石流災害に関心が集まり
ほとんど続報が伝えられないが、
(犠牲を負った方に哀悼の意を表すとともに
被害を受けた方々に謹んでお見舞い申し上げます。)
先週は千葉県八街市で起きた
飲酒運転のトラックが通学途中の児童を死傷させた
事故のニュースが大きな話題を集めた。
この事態に菅義偉首相が現地を視察し
同行した八街市長が「歩道を設置したい」と言ったのを聞いて
「全面的に協力するので早くしてほしい」と。
しかし本当にすんなりとガードレールつきの歩道が出来るのか。
児童5人死傷事故 トラック 電柱衝突後40m進み停止 飲酒影響か | 事故 | NHKニュース
ニュースサイトの写真を見ると対面通行で
比較的広い道(ただし片側一車線)なので出来ないことではないが、
きのう発売の日刊ゲンダイ(7日付)で
ジャーナリストの立岩陽一郎氏は
なぜいままで歩道が設置されなかったことに
報道する側が切り込んで欲しいと。
「5年前の何を教訓にしたのか」被害者家族が怒り 千葉・八街では過去にも児童4人が重軽傷の事故:東京新聞 TOKYO Web (tokyo-np.co.jp)
確かにテレビのワイドショーのみならず
新聞報道も、加害者が飲酒運転をたびたびやっていたことばかり
強調して連日報じていた。
私の家のそばの道はかって近くの高校や中学校の通学路だった。
車があまり通らないので歩道はないが
かえってそれが安全らしく、平日の朝は学生たちが通るのを
よく部屋の窓ごしに見かけた。
しかし近くで区画整理が行われてから
通学の風景が消えた。
歩道がついた新しい道が安全で近道になったからだ。
しかし、その道を通り抜けた十字路で
自転車と車との対面事故が起きた。
人のみならず車が頻繁に新しい道を通るようになったからだ。
もしも飲酒運転の車が通学もしくは帰宅の時間帯に暴走していたら
大惨事になってもおかしくない。
なぜならこの十字路は私たち一家が
いまの家に引っ越しする前から
歩道がないからだ。
連休初日の交通事故 - shiraike’s blog (hatenablog.com)
立岩氏によるとアメリカでは
小学生の通学はスクールバスが当たり前だが
児童がバスから乗り降りするときは
後方の車は必ず止まり追い越し禁止、
さらに対向車線の車も止まる。
ちゃんと遮断機が降りるようになっているからだ。
「日本でも登下校にバスを使えと言っている
わけではない。短絡的な経済効率を優先させて
児童を危険にさらすことは許されないということだ。
アメリカが完璧なわけではないが、
少なくとも日本よりは対策はとられている。」
と立岩氏はこう文を結んでいるが
学校側は児童が大きなショックを受けているということで
学校が再開した1日に
事故現場近くの希望する児童のために
臨時のスクールバスを走らせたという情報も入った。
この子たちの悲しみに大人たちがきちんと答えられるかは
まだこれからの話になる。
最後に、八街と熱海伊豆山地区で
犠牲を負った方に哀悼の意を表すとともに
被害を受けた方々に謹んでお見舞い申し上げます。
手つなぎ、背を支えられ登校 八街児童5人死傷 現場付近、バスで通過:東京新聞 TOKYO Web (tokyo-np.co.jp)
【写真まとめ】熱海で土石流 東海・関東の大雨災害:朝日新聞デジタル (asahi.com)