八街市の飲酒運転死傷事故から1年

全国的にニュースやワイドショーで報じられ

多くの話題を呼んだ千葉県八街市

通学途中の児童たちを襲った

飲酒運転による死傷事故が起きて

もう1年(6月28日)がたち、新聞がこの件に関する記事を出している。

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ルール違反の運転を許してはいけないという

被害者家族のコメントはまさにその通りだ。

トラック運転手の飲酒運転は日常化されているという

噂までカゲで拡がっているらしいが

「たった一人の飲酒運転というルール違反が

 多くの人生を狂わせたことに憤りを禁じ得ない。

 二度と同じようなことが起きないよう、

 見守り活動、児童に対する安全教育を進め、

 児童にはルール違反のない社会を作っていこうと

 呼び掛けていきたい」と生徒が被害を受けた

市立朝陽小学校の多田勇司校長のコメントも

教育という面からではおおきな誓いと聴いた。

ただ、このような取り組みも無視できない。

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「道路を整備しても、飲酒運転であれば被害を防ぐのは難しい」

同小学校の前PTA会長として

事故当時の取材対応にあたったこともある

浜詰大介さん(46歳)は

上の記事の取材に応じて

事故後の事実関係の調査や通学路の安全確保や

整備に関する要望、さらに市内の小中学校の通学路などに

交通安全ののぼり旗を設置したことなどを語った。

さらに事故現場に近い学校や地域が

重苦しい空気に包まれていることを受けとめ

「事故を風化させたくないが、

 『交通安全』と声高に言うと、

 地域の人が事故を思い出し足踏みしてしまう。

 バランスがすごく難しかった」とも語った。

飲酒運転は許せないという声が

当事者である運転手たちにこれが届くかというと

難しい面もある。(事故を起こしても言い訳や弁解をすることが多い!)

しかし訴えたときに忌まわしい、

悪い記憶だけが出てこないようにするには

これもまた難しいのだ。

「取り締まりの強化や厳罰化も抑止になるが、

 飲酒運転はダメだと時間をかけて声を上げ続けるしかない」

と浜詰さんは最後にこう答えた。

危険な通学路の改善や車を一定時間入れさせない

「スクールゾーン」の確保を大切だが

事故の記憶をいかに語り伝えて

飲酒運転の恐ろしさを考え直してもらうか。

これは八街市だけのことではないと思う。

夏が近づいて、児童たちもドライバーたちも

暑さに参ることが多いから

なおさらであると言いたい。

 

なお、下のブログ記事で書いた

事故が起きた道に歩道が出来たのかという件は

「事故後に(八街市が)ガードパイプや速度抑制を促すハンプなどを整備した」が

用地買収などで多額の費用がかかることなら

あの通学路に歩道が設置されたことはないままである。

shiraike.hatenablog.com