さようならブラウン管テレビ(ドキュメント・隆祥館書店)

20代のころから

自宅を離れて一人暮らしをしていた時に

購入して、もう25年も使い続けてきた

小型ブラウン管テレビ

ソニートリニトロン)が

ビデオ機能がうまく使えなくなり

すっかりボロが来たことで

定額給付金が来たのを機に

液晶テレビとHDDブルーレイレコーダーに

買い替え、

きのう新品と交換で

回収してもらった。

 

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このテレビで最後に見た番組は

BS-TBSの「ドキュメントJ」だった。

ツイッターでもフォロワーになっている

大阪市中央区の隆祥館書店を取り上げた

「13坪の物語~小さな本屋が愛される理由~」だった。

MBSテレビ制作)

どこの本屋もネット通販や出版不況で苦しく

この番組でもジュンク堂書店の京都店が閉じたことを

映像の中に入れたが、

小さな本屋がお客さんの側に立って

入荷される本の内容を理解した上で

おすすめして気に入ったら買ってもらう。

その信頼の積み重ねを大切にしている。

本好きにとってこのような店が

一番ありがたい存在なのだ。

また、独自に本の著者と読者がつながる

イベントを企画するなど

積極的に本と人とのかかわりあいを大事にしている。

 

しかし、大手取次(日販・トーハンなど)の

合理的なやり方は隆祥館書店のような

小さな本屋の経営を圧迫させている。

政治学者の白井聡氏の過去の著書を

大手の紀伊国屋書店に次ぐ

販売実績を稼いだのにもかかわらず

最新刊(武器としての資本論)の初版が

「在庫なし」で回ってこなかった。

その時、2代目店主の二村知子さんは

番組スタッフに泣きながら

悔しい胸の内を語った。

その一方で父で初代店主の遺した

「本は文化」

「本は右から左へ売るものではない」

「本は毒にも薬にもなる」

この言葉を大事にして

ヘイト本は売らないことに決めている。

知子さん自身も結婚離婚などで

「自分はいらない存在」と思いつめたこともあった。

でも実家に戻り店頭に立つことで

「自分のやったことが認められた」。

それが今に至ると。

テレビ買い替えにふさわしい番組をみた

というわけではないが

分岐点になったかなと思う。

 

そしてこの日の午後

テレビとレコーダーの取り付けが行われたが

CATVのセットトップボックスが古かったこともあり、

BSとCSはケーブルテレビの相談を聞いて

再度対応することになった。

 

もっとも地上波テレビの録画が簡単になったのは

大きい。良かった。

画像も当然ながらよくなったしね。

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