続・これではパワハラ(セクハラ)は解決できない

10月13日の東京新聞では

就職活動中の学生に対するハラスメントの対策が

不十分だとして、

それらの相談サービスを運営している

「キュカ」や大学生有志らが

厚生労働省に調査の実施や

相談窓口の整備を求める要望書を提出し、

約11000人分の署名も添付したと

伝えている。

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私がこれを見てびっくりしたのは、

「女を売りにしている」

「ハキハキを話すのが気に入らない」

と本当に大手企業の採用面接で言われたというところだ。

(大学院に通う24歳の町田彩夏さんの発言)

私が学生だった30年前から

どうみても理不尽な質問ばから繰り返す

圧迫面接」というのがあり

おそらく現在も続いていると思うが、

このようなことを面接官から浴びせられたなんて

話は聞いたことがなかった。

圧迫めいた質問の中身には

志望動機が本気で考えたことなのかとか、

この会社の業務内容をどこまで調べてきたのかという

あくまでも「仕事」に関する内容が中心だったはず。

これでは会社側の品位やモラルハザードに対する

姿勢が疑われても仕方がない。

また、「キュア」の書き込みには

「彼氏の有無を聞かれた」

「スカートをはかない女は男と同じだと言われた」

というのもあったそうだ。

ここまでいくと

「女は女らしくやってればいい。

 でもそれを売りにするようなことを言うな。

 スカートで就活は必須、でも彼氏は作るな。

 ハキハキとした物言いではなくて

 田中みな実のような口調で受け答えが

 最も望ましい。」

こんな企業を誰が信用するのだろうか?

「学生が泣き寝入りせざるを得ない状況を、

 このまま放置してはならない。」

(元TBSアナウンサーでエッセイストの小島慶子さん。記事より)

人生の最大の試練である就活で

セクハラ地獄にあっては

若く将来が有望な人材を社会全体で潰すようなものだ。

それは、これからの日本にとって決して有益にはならないはずだ。

 

さらに11月18日の同紙朝刊では

連合の調査で

職場での服装や身だしなみのルールに関し、

働いている男女1000人が回答したアンケートを発表し、

ルールがあると答えたのは約半数の571人に上り、

女性が履くパンプスのヒールの高さに関する定めがあるとしたのは

その内の19・4%に当たる111人。女性は必ず化粧すること、

男性の長髪はだめといった社内規定もあったとのことで

連合は「性差別の可能性がある」と指摘していると。

社会全体の常識としてこれらは当たり前ではないかといわれているが、

これを会社の規則として縛り付けているのはやり過ぎではないだろうか。

もう一つ、きのうの同紙朝刊一面では

なんと、女性にメガネ着用を禁止する企業のルール

があるということで議論が巻き起こっていることで、

「(#KuToo運動を推進する)女性グループは

 働きやすい職場を目指す

 政府主導の働き方改革にも反するとして、

 政府が年内に決定するパワハラ防止指針に

 外見・服装についての不要なルール強制は

 ハラスメントにあたると明記するよう

 三日に緊急要望書を出す。」

世間はメガネ女子に「萌え」現象が起きているというのに

企業側は「受付は企業の顔なのでより良いイメージを出してほしい」

「お客さまに自社の化粧品を使った目元の化粧がよく見えるように」

というわけのわからない理由で

コンタクト使用を半ば強制することが多いということ。

もはやアンビリーバブルで理解不能

パワハラとセクハラは誰もが知らないうちに

増殖を続けている感じがする。

 

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