外国人「労働者」が消されている!

コロナウイルス禍で

外国人留学生、というよりは

外国人労働者の状況が大きく変わっている。

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6月17日発売(18日発行)の

日刊ゲンダイには、連載記事で

出井康博「新型コロナとアベノミクスが大量生産する嫌日外国人」が

その最新事情をレポートしている。

 

外食チェーンで働いている

留学生はコロナ禍で職を失ったそうだが、

その一方でリモートワークが拡大したこともあり

コンビニなどの弁当工場は

忙しさが続いているため派遣切りがないそうだ。

しかし郊外に工場があるため

最寄り駅から職場までの送迎バスは「3密」。

生産ラインもほぼ同じ環境

単純労働で感染以前に心身がおかしくなることもある。

そんな危険な環境に比べれば

コンビニの店舗で働くほうが「天国」だと。

また同じ「地獄」に

宅配便の仕分けラインもある。

これも低賃金での長時間労働で苦しめられっぱなしだ。

 

しかし、この問題の関心は本当に薄い。

日本人のほうも

感染・発病のほかに

経済の悪化や医療現場の崩壊などで

外国人どころではないという感情が強い。

しかし写真の文章にあるとおり

「日本人が当たり前のように享受する

 『世界で最も便利で安価な暮らし』は

 留学生に犠牲を強いて成り立っているのだ。」と、

そしてコロナ禍でも

それが何も変わっていないと。

しかしそこで働く当事者は

いまの日本に対してどう思っているか?

それが見えないのだ。

 

私の職場も9年前に比べれば

外国人が多くなった。

いまでは外国人のアルバイトが

トレーナーと新米に別れて

教え合いながら仕事をしている。

その時は日本語ではなく母国語だ。

(9か国語の説明文がある)

辛そうな感じがせず、むしろ笑顔を交えて

余裕がある姿を見ていると

恵まれた職場に行けて本当によかったなと思う。

しかし、これからどうしていくのだろうか。

それがわからない。

 そうしたら、

きのう発売(3日付)の同紙の同じ記事では

さらに衝撃的な内容が書かれていた。

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いまや中国を超えて

最大の「留学生派遣元」となったのは

ベトナムであるが

優秀な学生はアメリカや欧州・オーストラリアへの留学をめざし、

日本に来るのは学歴がなく、母国で仕事が見つからない

北中部の貧困がひどい地域の青年が

借金を背負ってやってくるとのこと。

 

相手先の企業や団体が彼らの思いを受け止めて

きちんとした職業訓練をしてくれるのなら

いいのだが、

悪質な日本語学校と結託して

「単なる労働力」としか扱わないのだったら

留学生全員が

「日本嫌い」になっても仕方がない。

その影響が

いつこの国にコロナウイルス以上の

大打撃をもたらしても

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