4月4日には一日で368人も出るなど
新型コロナウイルスの感染者数は
増えていく一方だが
「北総育成園」で入所者と職員で合わせて
58人も出て、さらに検査を重ねると
100人もの感染が拡大したとの報道の
とても気になる。
(30日東京新聞朝刊一面より)
あの大量殺人事件が起きた
津久井やまゆり園(神奈川県)を思い出すが
普通の社会から離れたところに施設があるのでは、
感染はどこから来たのかが特定しにくいのではないのか。
同紙2面の「核心」を読むと
最初に陽性が確認されたは40代職員で
28・29日の両日に検査をすると
上記の数と職員の家族を含めて86人の陽性が出たとのこと。
また31日の東京新聞では、
職員が先月の10日、20日、23日に
1人づつ発熱。また24日に2人、26日に1人の
発熱が出ていたとのこと。
そのうち23日に出た40代女性職員の
高熱が続いたことから
27日に検査して陽性が出た。
すなわち国が示した基準通りに検査をしたときは
園全体に感染が拡大されていた可能性が高いのだ。
そうでなくても
食事の配膳やその他のケアなどで
職員と入居者と接触する機会は多い。
しかし肝心のマスクや消毒液が不足していたことが
感染の拡大を招いたらしいのだ。
この物資不足は介護などのデイサービスや
特養の施設でも起こっていて
本当に困っているところにモノが回らないのが
大量感染の原因を生み出したのは
なんともやり切れない思いだ。
同紙の千葉中央面では
園の全体でどれだけの感染者数が出たかは
30日以降に判明するというが
周辺の住民は外出を控えたりはするが、
回覧板を回すのも従来通りでいいかがわからず
近所付き合いも難しくなるのではという声がある。
しかし、もっと不安なのは
入居者とその家族のほうではないのか。
この非常事態で食事や日常に変更が
必要としても、
それを理解してもらえるかは難しいし
短期入所者や通所で利用する人たちは
これからどうなるかがわからないことが
多くなるのではないか。
北総育成園は船橋市が
知的障がい者の市民を受け入れるための
施設として設立し
運営は社会福祉法人「さざんか会」に委託しているが、
今後はスタッフ確保で
他の福祉施設の応援を借りることになるかもしれないと
船橋市長のコメント。
感染の診療などまだまだこれからの面が多いが
利用している全ての人々が
心が大きく乱れることがないようにしてほしい。