ラジオについて

ラジオが、最近聞かれなくなったという声が多い。
昨年大阪で行われた「新聞うずみ火」のジャーナリズム講座に参加した時も、
マスコミを志す大学生たちから、ラジオはあまり聞いていないという話を良く聞いた。
情報源は携帯電話があるからラジオはいらないということだが、
ラジオの良さは、DJやパーソナリティーとリスナーが情報や本音をキャッチボールのように交わしていくことが出来るのだよといっても
ブログやツイッタ―で情報発信ができるし、mixiのようなSNSもあるから
逆にラジオのような存在は「ウザイ」ということになるのかもしれない。
ラジオはテレビのような一方的なメディア(最近は少し変化してきたが)と違い、公共性のある共同体意識(コミュミティ)を大切にしていると思う。
リクエストのような音楽番組にしても、情報重視のワイド番組であっても
リスナーからのハガキや電話、そしてEメールが番組を盛り上げる大事な存在であるが、
番組を作る側は偏った情報や誹謗中傷めいた意見ではなく、
本当にリスナーが思っていること、知ってほしい情報を取り上げることに努力をしているし、
その努力が聞く側であり情報を寄せる側であるリスナーに一定の緊張感をあたえる。
そこからコミュニティが生まれ、番組がますます良くなるというわけである。
ちなみにいま、TBSラジオの「荒川強啓デイ・キャッチ」を聞きながら書いているが
天気の変化と今日のニュースランキング、それに対するリスナーの声などいろいろな情報が入るので役に立っている。
今朝、ニッポン放送を聞いていたら、
パソコンでラジオが聴ける「radiko」の効果でラジオを聞く人が増えたという話を聞いた。
とても良いことだと喜ぶいっぽうで、
兵庫(神戸)県の「Kiss−FMKOBE」が経営破たんで民事再生法を申請したとの情報も。
こちらは心配になってくる。