「松戸市立病院移転の是非を問う」住民投票、次への1歩へ

今日、松戸市立病院の「新病院整備基本計画の賛否を問う住民投票を実現する会」から署名活動の結果と今後のお願いを伝えるビラが届いた。

まずこの結果になって良かったと同時に、まだ厳しい関門が待ち構えている。

14日に署名数が確定した上で改めて市に署名簿を提出。そこから臨時議会が招集されるかどうかは今後の結果待ちになることや
3月3日に新病院建設予定地(東松戸駅前)の周辺住民(連合町会)が市役所を訪れ、「移転・建設は決定されたものと考えている。」「移転を前提として東松戸駅周辺に転居した住民も増えている」として、
松戸市立新病院早期完成の実現を求める要望書」を3361人分の署名を添えて川井敏久市長に提出したという。
明らかに今回の署名活動の結果に対する反動である。
市議会インターネット中継をみていたが、一般質問でこの署名活動の結果について市長の真意をただしたのは共産党の伊藤余一郎氏と無所属の山中啓之氏のみで
他の会派代表は「無視」か「移転はすでに決まったようなもの」といった態度で質問をしていた。
このような状況だから川井市長はこの関連の質問にたいしても
「市民が新病院計画に高い関心を持っていたことには驚いている」としながらも「東松戸の移転は粛々とやっていく。」と切り返し
「署名の数うんぬんでとりあげたり切り捨てたりするようなことは考えていない。」と答弁したのである。(山中議員は3361人分の署名は「子どもでも市外の人でもできる署名だ」として法による手続きに則って行われた31742名の「実現する会」の正当性を訴えている。)
今回の新病院基本計画は市の財政の今後と医師、看護師不足の解消に「全く効果がない」とされているのに加え、近隣の市立東松戸病院の廃止という新たな問題もでている。「突然この提案が市から提案されたことに驚いている」(民主党長谷川満議員の一般質問より)市民不在でなんでも進めようとする市の暴走行為に多くの市民が「初めてこのような計画を知った」という声をあげ、疑問を感じ始めたのだ。この声を市長も市議会も「無視」は許されない。
東松戸の人々も市役所に騙されたのと同じなのだから。