本郷谷松戸市長のインタビューを見る

今週JCNコアラテレビで放送されている本郷谷健次新・松戸市長のインタビューを見た。
本郷谷市長は松戸市の抱える課題として、常盤平・小金原団地が開発された時に入居した
世代が子育てを終えて高齢化していること、またその下の30・40代の世帯が減り
「古い町」になったことを強調し、子育てや教育などに力を入れて古くなった街を活気づけるような
取り組みを進めたいと話した。
行財政改革については「事業仕分け」のようなこともやるが、3〜4年先を見つめて長期的に構造的な手を打ち、
市民が自主的に街づくりが進められるようなしくみを作り、商業を発展させ若者たちを呼び込めるように
できるような改革をやっていくと語った。
また住民投票条例を議会が否決された現実と市民の落胆ぶりを踏まえて、市民の意見が反映出来てかつコンパクトにするための
定数削減などの見直しにも取り組むと話した。
最大の焦点である市立病院の現地建て替えについて、250億円をかけて紙敷(東松戸)に新築移転をするのは
財政上問題があるとしたうえで、
建て替えについては正面玄関南の駐車場に仮設の施設を作り1号館の半分を移転して
段階的に1号館を建て替えることを考えているが、
都内の病院の建て替えの例や市民からの意見を取り入れて
具体的なプランを作っていきたいと話している(他のマスコミでは9月議会にまで出したいと言っているが、この時はその発言はなかった。)。

これまでのマニュフェストの形を踏襲した発言だったが、
「どのようなプロセスで行うか」についてはまだまだその内容を煮詰めなければいけないということで
どこまで市民参加を広げていくかということになる。期間が限られているだけに
市長が積極的に走り回らなければ困るし、上本郷・北松戸・東部地区住民とどれだけ
対話の時間を作ってくれるかというのも気になる。
きのうのボランティア活動の時、お世話になっているボランティアセンター長さんが
「いま地区委員の人が呼ばれて新市長が話を聴いている」と話してくれた。
当分は秘書課の作ったスケジュールに忙殺する日々が続くだろう。しかし
今回の市長選挙は多選の弊害なども叫ばれたが、やはり市立病院問題に対する関心が最も多かったのも事実で
市役所内部や市議会とのバトルもこれから表面化することは間違いない。
「これからも市民の皆さんのご支援をお願いしたい」とインタビューの最後に訴えていたのは痛いほどわかる。
だからこそ多様な市民の声を積極的に吸い上げるためにも
市長みずからが直接市民に語る時間をたくさん作っていただきたい。
くれぐれも市役所という伏魔殿に吸い込まれることがないように。
「市立病院 移転反対!!」ののぼりはまだ下ろすことはできない。