皇居などで執り行われた。
式は男性皇族の成人に際して皇室の慣例で行われるもので、
1985年の秋篠宮さま以来40年ぶりになるということで
私もこの儀式があることをすっかり忘れていた。
しかも「成年式」というのは
「男性」の皇族のみということも
全然知らなかった。
現在まで続く皇室典範では「男子」のみでしか
天皇を承継することしかできない。
しかしこうなると順位からして
あとはどん詰まりになる可能性が高いとされている。
そこで、2021年に有識者がまとめた報告を基に
①女性が婚姻後も皇族の身分を保持する。
②1947年まで皇族だった
旧宮家の男系男子を養子として皇室に迎える。
という両方の案が国会で議論されているが
こちらも各党の思惑や
それぞれの支持層に対する「一定の配慮」があって
まったく煮詰まっていない。
将来的に悠仁さまが抱えるプレッシャーが大きいことから
愛子さまを皇太子に据えて
将来は天皇に即位できるようにすればいいのではと
作品などで提案したが、いわゆる「岩盤保守」からの
激しい抵抗に遭い、その議論が下火になったまま
現在に至っている。
②の案を認めてしまえば
皇室にふさわしくない人物を将来天皇にすることは
日本にとってマイナスになるという意見に
「反対」を突き付けられたからだ。
どちらかといえば参政党や日本保守党を支持する人は
②に賛成している傾向が高い。
私は①に賛成している。
小林氏の意見に納得できるし、
過去に女性の天皇がいたことは史実によって明らかになっているからだ。
①については女性宮家を創設できるかという課題もある。
例えば彬子さまが脚光を浴びる
三笠宮家のようにすべて女性の場合は
全員が結婚(降嫁)すれば宮家は「廃止」になるが
女性宮家が出来るようになれば
あとは「個人の意思」でどうにでもなるはずだ。
だが天皇(皇室)における
「男性優位社会」を国民全体が
当たり前のように受け止めている状況では
このような柔軟な意見を取り入れることは
難しくなっている。
民間から婿を受け入れられるかどうかに「抵抗感」があることも
事実だ。
だからといってそのまま放置していいものではない。
「公務を担う人がいなくなる危機的な状況にある。
確保につなげる手だてを今やるべきで、時間はないと思う。」
(象徴天皇制に詳しい名古屋大大学院の河西秀哉准教授の意見)
いっそのこと国民投票で決められないだろうか。
だがこれにも法改正が必要で絶対に岩盤保守が反対するだろう。
しかしいまのままでは天皇の歴史が絶えてしまう恐れがあることを
日本人ファーストを叫びまくる連中はどう考えているのか。
「今だけ金だけ自分だけ」では済まないはずですゾ。
(下のHP記事を参照しました)