消えたメーデー

5月1日は労働者の日

メーデー」のはずなのだが、

コロナウイルス感染拡大を阻止するために

連合の集会が中止になり

神保里季生会長は動画配信で

メッセージを送ったそうだが、

もはやそれどころじゃない空気が

働く現場を包んでいる感じである。

コロナ騒動は

仕事が山ほどある人と

全く仕事がなく失業状態の人に

大きな溝を作った、分断というヤツだ。

さらに仕事がある人においても

「リモートワーク」が出来る人と

それが出来ない(医療・物流・公共サービスなど)人にも

大きな溝が出来てしまった。

この中で「団結を!」といっても難しい。

まして労働組合単位で

賃金や労働条件の改善を訴えようにも

正社員を中心とする産別・企業別の単位で

交渉することも難しくなってきた。

非正規で一人でも入れるユニオンに

相談をする人が多くなっているのも

働く現場の事情が大きな変化をしてしまったのが

主な理由だが、

もはやメーデーに限らず

いつも働きやすい職場と環境を

要求しなければならない状況にあるわけだが、

コロナ・ショックは

ついに多くの職場を倒産で奪う

皮肉な結果を生み出してしまった。

そして、メーデーを消してしまったのである。

 

 

私たちはいま、劣悪で低賃金な仕事ばかり

やらされて

結果的に感染症にやられるリスクを

背負ってしまうのである。

失業ならばなおさらだ。

今年のメーデー

さながら自粛要請における

生活の保障と職場の確保を中心に

一年を通して要望するしかないと思う。

10万円支給で満足していれば

仕事そのものがなくなってしまうのだ。

気の長くなる闘いを

粘り強く続けていきましょう。

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