2019年「今年の漢字」は「令和」の「令」?

12日、毎年恒例となった

2019年の「今年の漢字」(日本漢字能力検定協会)が

発表された。

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(13日付読売新聞朝刊・清水寺森清範貫主が揮毫。)

私は「ひょっとしたら、令ってことになるのか、いやいや」と

一週間前からそんなことを考えていたが

いざ決まってみると、妥当かなと思う。

思えば4月1日に「令和」という新元号が決まってから

「令」の意味についてずいぶん論争が交わされてきた。

これは命令の令だろう、それは違う

「うるわしき」の令だという意見が交錯し

古事記の解釈でみんなが美しく出会うことをこめた

とかの解釈やらなんとか

さらには名付け親は誰かとかまで

ゴールデンウイーク頃まではこんな話題が

ずいぶんにぎわっていたはずである。

しかし夏になり、連日続く猛暑や

参議院選挙そして立て続けに上陸した

大型台風によって

「令」とは何かということは

どうでもいいこととして扱われるようになった。

しかし今回協会に寄せられた

応募による意見では

「新元号令和に新たな時代の希望を感じた」

「法令改正による消費税増税

「避難警報や勧告の発令」

などの理由があがったという。

(同日付東京新聞社会面の記事より。)

 

「令」という一字にあらゆる意味合いをこめて

2019年を振り返ったら、

じつに忘れられないことばかりが起きた、

激動の一年として記憶されることに

なるかもしれない。

(2位は「新」3位は「和」4位は「変」5位は「災」。)

 

ちなみに私の今年の漢字

ずばり「嘘」。

桜を見る会などのさまざまな政治の疑惑や

SNSではびこるフェイクニュース

あいちトリエンナーレで表面化した

慰安婦像をめぐる「表現の不自由」

意見の違いによる対立にあるのは

「どっちが嘘の歴史を垂れ流しているのか」

ではなかったか。

 

そして

「嘘だろうー!」って叫んだことも

たくさんあった。

前述の台風による大規模災害もそうだが、

9月のぎっくり腰。

10月に家長が倒れて救急搬送で手術。

その一方で

ラグビーW杯の日本代表の4連勝。

初の予選突破は誰も予想できなかった

「嘘だろうー!」だったはず。

スポーツでは他にも

母校國學院出雲駅伝で初優勝したときも

最初の感想は「嘘だろうー!」だった。

「嘘」にもさまざまな意味をこめて

今年を振り返ることが出来た。

それが最大の理由ということで。

 

ちなみに安倍首相は「始」

山口公明党代表は「軽」だそうですが、

どっちも「嘘」ですよね。

だって憲法改正を声高に叫んでいる割には

なにも始まっていないし(全世代型社会保障改革も)、

軽減税率導入を手柄にしたという公明党

庶民の重税感にきっとも気が付いていない。

むしろ「退」と「重」が正解なんです。

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(14日付の東京新聞朝刊「こちら特報部」より)

www.tokyo-np.co.jp

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