「乳歯を保存するプロジェクト」松戸で講演会

関東子ども健康調査支援基金のメール情報で、

自宅近くの市民センターで

協賛している団体の講演会があると知って、

16日の午後に行ってきた。

f:id:shiraike:20191116171329j:plain

福島第一原発事故による放射性物質から

子どもたちの命と健康を守る

「乳歯保存ネットワーク」が

新しい非営利未来型の株式会社「はは」を立ち上げたということで

この活動を知ってもらうことが目的ということで

タイトルは「福島原発事故から8年半 ・・・

《子どもの命を守るために、今できること》」

前半は「はは」の取締役でもある

工学博士で京都大学原子炉研究所勤務の経験がある

市原千博氏の講演。

専門的な話が多かったが、

生え替わりで抜ける乳歯から

ストロンチウム90の数量を測定して

そのサンプルをたくさん集めることが、

内部被ばくを検証するために最も重要であることを

説明してくれた。

f:id:shiraike:20191116172451j:plain

(スライドが薄くて見ずらいが、株式会社「はは」の設立は2017年2月。

 運営資金の調達目標は初年度5000万円、以降毎年2500万円。

 1000人以上の株主を集めて一大世論の構築を目指す。)

f:id:shiraike:20191116173025j:plain

福島第一原発事故では放射性物質であるセシウムが大量に排出され、

 これらの全てが半減期を迎えるのは市原氏の推測で600年後になると

 スライドで説明。)

なぜストロンチウム90なのかという疑問には、

この物質はカルシウムと同族で

骨や歯に沈着して長期間に渡って

α線β線を放出して組織にダメージを与える危険性がある。

事故から5年以上たっても

福島県沖の魚介(クロダイ)や

牧場で育てた家畜の歯と骨、

さらに浄化後の汚染水から大量に測定されている。

乳歯から測定するのは

機械の購入や検出のプロセスなど難しい点もあり

「はは」が本格的に開始したのは

今年3月になってからだが

50本の試料(乳歯)の結果でも

2010年以降に出産した児童に

高い数値が出ている例が多い。

しかしサンプルが少ないと測定しても

説得力がない。だからこのプロジェクトを知ってもらって

多くの乳歯を「無料で」測定できるように

していきたいので協力してほしいと

参加者全員に呼び掛けた。

ストロンチウム90が取り込まれた乳歯が

 長期的に保存できる唯一の石灰化生物組織なのです。」

(講演の一部より。)

 

このあとグループディスカッションが行われたが

幼稚園でビラを配ったり、

知人筋に情報を提供したりと

地道にやるしかないという意見があった。

私もSNSを活用したりして幅広く情報を発信すべきだと

意見をしたら、斬新なアイデアだと

お褒めの言葉をいただいた。

「『抜けた乳歯を屋根に投げ上げる』のは、

 健康なおとなの歯が生えてくること、

 健康に成長することを願う日本の大切な『文化』でした。

 しかし、福島第一原発事故後は、

 『抜けた乳歯を保存する文化』を作らなくてはいけません」

(資料として配られた「はは」の趣意書より)

これを「子育て」の一つとして定着させるることが、

測定をより正確的かつ説得力のあるものとなり

政治や行政を動かすことが出来ると私はそう考えている。

 

帰宅したら家族からこう言われた。

沢尻エリカが麻薬所持で逮捕されたの知ってる?」

意外なニュースはいきなり飛び込んでくるものだ。

 

www.hahainc.jp

www.nikkansports.com

www.cnic.jp