3月11日が近くなり、テレビで東日本大震災関連の番組を
たくさん放送しているが、9日の夕方にNHKのBSプレミアムで
「バスで!列車で!篠山輝信×震災8年の東北旅」を
家族で見ていた時に、突然
「この公共住宅に住んでいる人の家賃はこれからどうなるの?」
と質問された。
たしか陸前高田の手前のほうを立ち寄ったところだったと
思うのだが、私はこの人達の家賃補助は
3月末で打ち切られることと、これからは安いアパートなどを
探さなければいけないことを答として話した。
「この問題は年寄りとして深刻よ。何とかならないものなの?」
だからこれは全国的に伝えなければならないことなのに
こういうことにならないのがおかしいんだと付け加えた。
家賃補助や仮設住宅の提供などは
復興ムードと避難者が徐々に生活の拠点を元へ戻ったり
別の場所に自助努力で移転するなどが進められることで、
関心が薄れていることがあるが
実際に仮設住宅は2年間が期限とされている。
しかし東日本大震災はその被害があまりにも大規模で
あるため、入居期限が延長されてきたことがある。
国が来年を復興の区切りにするために復興庁を閉じたり
あらゆる支援策を終わらせようとしているため
地元自治体も結局延長してやってきたことに
区切りをつけざるを得ないのである。
これからは仮設から復興支援住宅や家賃の安い民間住宅に
移らざるを得ない被災者が増えることになるが
これもすんなりとうまくいかないだろうし
なによりも高齢者が新しい環境の中で暮らしが成り立つか
わからないという不安もある、課題が多すぎる。
「国はもっとそういうことにお金をだすべきよ。
オスプレイとかそういうのに使わなくてもいいから。」
家族からのつぶやきである。