松戸アートラインプロジェクト2010終わる(4)

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旧・原田米店には中にも多数の作品があるとのことで、
ルートマップをもらって

商屋からおじゃまする。
他人の家に上がりこむ感覚で
作品を見るというのは、もちろん初めてだ。
そして台所らしき場所であっと驚かされたものはこの作品だ。

米袋でつくられた巨大な熊だ。
ルートマップに載っていなかったので
最近追加したようで、壁に貼ってあった看板も
原田米(べい)作の「くま」。名前そのものだ。
見に来ていた他の人がこれをバックに記念写真を撮っていた。
それにしてもこんなに大きな熊が米袋から出来るとは、
まさに驚きしかない。
そして、商屋の2階に上がる。

昔ながらの白熱電灯に照らされた
急な角度の階段。つい懐かしくてムービーに撮ってしまった。
バリアフリーの流れのなかで消えてゆく光景になるだろう。
そして、満尾洋之「隠」を見る。

ふすま中に描かれた絵は派手な色で飾られた鬼や竜だった。
部屋は薄暗い雰囲気でそれに鬼や竜だと恐怖を感じてしまいそうだが、
1つ1つの表情を見ていると彼らは人を怖がらせているというよりは、
自分の存在を訴えているような感じがした。
これなら救いはまだあるような気がした。
そういえば、昔の屏風絵にもこんな作品を見たような気がする。
その絵から若干人間臭さを入れたような感じ。(「ゲゲゲの鬼太郎」の影響かな?)
1階を降りて、商屋から母屋へ行く途中で見た作品。

大山エンリコイサム「Cross−Section/Fossil」
この作品は「スタイロフォーム」という建築資材で使われている。
これで作られたことがわかると、歴史のある日本家屋と今の建築方式との対比があって
おもしろさを感じた。
それにしても天井の広い部屋いっぱいにこの作品を展示してあるから
ものすごい迫力だ。

(つづく)

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