高麗書芸研究会結成30周年東京国際交流展

日韓関係が悪くなっている中で

両国の文化的交流が自粛されている話が多くなっている。

その中で日本・韓国・朝鮮(北朝鮮もしくは共和国)が

ハングルの書とこれに関する研究交流の

展覧会が上野の東京都美術館

開催されていると東京新聞が伝えていたので

17日に行ってきた。

ハングルばかりの書に接するのが初めてなので

最初は言葉よりも記号ばかりを見ている印象が強かったが、

次第に日本語や漢字、そして英語や絵を交えた作品も

たくさんあったので

全部とはいかなかったが、

文字から伝わるメッセージが見えてくるような気がした。

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14時からは実際に字を書くことで

メッセージを伝える揮毫会が開かれた。

済州島・光州から、そして日本人作家が

この展覧会が無事に開催されたことへの喜び

を書くことで表している姿に

周囲はみんな釘付けになり

スマホタブレットによる撮影に

ほとんどが夢中になった。

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一番下の写真は日本人作家の自作の俳句をくずし字で書いたもので

「しらじらと明けき朝がくる日には 必ず喜びがくるになるけり」

という意味を込めたと説明。

いずれも達筆なので話を聞かなければ

わからないという声もあった。

しかし、この展覧会に来たことで

再会の喜びを全身で受け止めるかのように

抱き合って笑顔を交わし合う風景を見て

異文化を知ることはやっぱり良いことだと

本当に思った。

それにしても政治をいったい何をやっているのだろうか。

大人の接し方ができないようでは

文化や芸術や、まして表現の自由

自らの手で破壊することになぜ気づかないのか。

私たちが望む道は決してこうではないのだから。

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(朝鮮・ピョンヤンからの出展作品)

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(東京と茨城の朝鮮高級学校の学生たちの作品)