大阪・宮崎・長崎の旅(8)

人気ブログランキングへ                   「黒田清さんを追悼し、平和を考える集い」は休憩をはさんで2本目のDVDが上映され、
その後、証言者として取材に協力された方の話を聴く機会があった。

広実輝子さん(81)は豊中高女の学徒動員中に白昼爆撃を受けた。その時間は午前9時28分。
その時P51機の機銃掃射によって左腕を撃ち抜かれて回復不可能なほどになってしまった。
医者から「腕を切断することになる」と聴かされた時、広実さんの母は
「失ったものは諦める。しかし残っているものを諦めるわけにはいかない。」と医師に訴え
左腕は残された。しかし戦争が終わっても治らない腕のおかげでいじめや差別をうけ、苦しい日々を送り続けた。
「銃弾貫通を受けた苦しみと痛みは声を上げることが出来ないほどだった。だから
苦しみと痛み声をあげている人は処置が後回しにされた。声をあげられない人のほうが
一刻を争う事態で命があぶないことを医者は知っているからです。」と広実さんは変形した腕を見せながら話してくれた。
自分だけでない空襲被害者の体験を残そうと広実さんは「ほむら野に立つ」を出版したことで、
当時大阪読売の社会面で「戦争」を連載していた黒田清さんが広実さんを取材してこの本を紹介したことで
窓友会と「うずみ火」との縁が出来た広実さんは、大阪の小学生たちに現在も空襲体験を語り続けている。
「この腕を見せると子供たちはみんな驚くんですよ。平和ならばそういうことにならなかったのだから。」

渡邊美智子さん(80)は空襲で母親と弟を失った。
この渡邊さんなどが原告となって大阪大空襲被害者の国家賠償を求める訴訟は今でも続いていて
この集いでも代表団から藤原真理子さんと安野輝子さんが今後の活動と支援についての挨拶があった。

うずみ火のスタッフの1人でイラクアフガニスタンの取材を行っている西谷文和さん。
来月にふたたびアフガニスタンへ取材に行くと挨拶。
私も新作ビデオ「GOBAKU−アメリカは誰と戦っているのか―」を買いました。
詳しいことは下記のホームページへ。
http://www.nowiraq.com/
この大阪大空襲のDVDは大阪国際平和センタ―(ピースおおさか)で貸し出している。

集いのあとの2次会で「売ったらいいのに」「でも2000枚くらいだと採算はとれないよな。」
「やっぱり5000枚は買ってもらわないと」といった話もあったが
なかなか販売というわけにはいかないので、ピースおおさかに問い合わせて
ご覧ください。小学校高学年から見ることができるようになっています。
ピースおおさかホームページ

http://www.peace-osaka.or.jp/
(つづく)人気ブログランキングに参加しています。
よろしかったらご協力を。
人気ブログランキングへ