歩いた歩いた水平社とウトロと伏見と(前編)

きのうは関西を回った。 

まず奈良の御所市にある水平社博物館と

記念碑へ。


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博物館の手前にあるとの看板だが

民家に囲まれたところにあるため

探すのに手間取った。

無事に見つけて撮影したあとに

この風景。


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いいなあと思ったら

この反対側に水平社博物館が

あったのだ。


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中の展示は全国水平社から部落解放同盟

歴史を並べるだけではなくて

大人気マンガの「ワンピース」や「鬼滅の刃」の

ページから差別とはどういうことなのかを

小学生から考えやすく出来るように

リニューアルしていたのだ

ザ.ブルーハーツの「青空」の歌詞の

一つも引用していた。

金子みすゞやフジコヘミングの言葉もあった。

なにより降りた駅や近くのバス停には

「人権のふるさとにようこそ」という言葉が

あったのが素晴らしかった。

対照的だったのはウトロ(京都府宇治市)だった。


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電車を乗り継ぎ

近鉄京都線伊勢田駅から西へと

向かったが、平和祈念館の案内板をみたのは

やっと近くまで来てのことだった。

駅前に設置しても破壊されるからだろうが

工事看板の上に小さい印刷ものしかなかったのだ。

まさに差別そのもの。


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展示関係は撮影禁止だったが

ウトロの歩みやここでしか生きるしか

なかった在日の叫びと訴えが

大きく伝わった。

そのあとに運営ボランティアさんの話を聞き

前回に工事用の冊に囲まれ見られなかった

事故現場を見た。

いまは被害にあった方は近くの集合住宅に

移られたが、事件で負った傷痕は

かんたんに覆い隠すことが出来ないことが

よく分かった。

だからヘイトスピーチ

その傷に塩を擦り込むことをやるのかも

しれない。自己責任ということで

人間はそこまで残酷になれるのか。

ウトロで生きてきた人たちにも

基本的人権は尊重されている

はずなのに。

(この旅の話は続く。)