(きのうのつづき)
映画「電車を止めるな!」を見てから
1か月以上たった4月3日。
おみやげについていた
一日乗車券「弧廻手形」と
銚子電気鉄道を再び訪ねた。
緊急事態宣言が解除されたので
たくさんのお客さんが来ていたのでホッとしたが
なんと、
生姜?ピンクニュージンジャー号?
車内はこんなだった。
2両編成のうちの1両(外川方)は
ピンクのバルーンアートと
何かかわいい
ぬいぐるみでいっぱいだった。
いったいこれはどういうことなのかというと、
「岩下の新生姜」がスポンサーになった電車だったのだ。
ぬいぐるみは「ピンクジンジャー」という名前の
宣伝キャラだったのだ。
新生姜やぬいぐるみやキャラクター商品も売っていた。
苦しい経営状況の中でも
あきらめずにやってきたからこそ
手を差し伸べてくれるスポンサーが来てくれたのだ。
ちなみにこの車両はもともとピンクが中心の塗装をしていたので
ピンクニュージンジャー号として運行できたのかもしれない。
以前は「鉄道むすめ」のサボでいっぱいだったのを覚えているが
いまはこれだ。
とても華やぐ電車になった。
(犬吠駅にて、上下ともに)
(観音駅にて)
(銚子駅にて)
さて、鉄道好きにとって
銚子電気鉄道で忘れてはいけないことがあった。
笠上黒生駅にて。駅員さんが持っているのは
線路の閉塞の使われるタブレットだ。
(列車が終点外川に着いたときに。
座席のチーバ君もマスクをつけている。)
もう関東地方ではこれを見かけることも少なくなったが
車内の路線図でもちゃんと紹介されていた。
見逃しがちなので写真にしっかり納めておいた。
また、終点の外川駅から
周辺を始めてぶらぶらと歩いた。
駅を出て左の方へ坂道を下ると
漁港の方へ行けるのだが
この坂道が実にキツイのだ。
(漁港の構内もコロナ禍で立ち入り禁止になっていた。
民宿や食事処がすこしあり、サテライトオフィスがある建物も見た。)
坂道に入る前にあった
外川ミニ郷土資料館の
安田泰枝さんの説明では
ここは紀州藩の漁民などが
ここに立ち寄ることが多かったことから
崎山治郎右衛門が1661年に漁港を整備したのだそうだ。
当時は崖のような地形だったので
3年に渡って難しい工事を続けたそうだ。
(崎山治郎右衛門の碑は漁港近くの大杉神社にある。)
いまの銚子漁港ができるまで
ここが漁業の中心でにぎわいがあったとのこと。
NHKの朝ドラ「澪つくし」もこのあたりと
醤油工場が舞台になったというわけだ。
(資料館の玄関にある釣鐘。鳴らしてみるとカーンとけっこうな響きだった。)
(万祝と書いてまいわい。大漁のときに船頭から船員に贈られた
ボーナスのようなもの。いわしや鶴や亀なども描かれていて
めでたい物語になっているというわけ。)
(この床敷は正絹、シルクの生地で珍しいものだと安田泰枝さんの説明。)
観音駅では
飯沼観音で健康祈願、大仏もあった。
そして駅から行く途中に
圓福寺という
大きなお寺を見た。
映画「電車を止めるな!」はここの本堂で
一日一回上映されているのだそうだ。
前売り券などは観音堂やこのお寺でも買えるとのこと。
電車の旅が中心になった探訪だったが
次は魚を食べにまた行ってみたい。
今回は千葉駅で買った「ジャンボとんかつ弁当」にして
密をさけて昼食をとったので。
でも犬吠駅では名物のたい焼きを
忘れずに食べました。
そして、おみやげには
映画の最後に出たお菓子、
「おとうさんのぼうし」と「でんでん酒」(地酒・箱は電車のイラスト)を。
合計1700円。銚子電気鉄道のために
すこしは役に立てたかな。