コロナウイルスの感染拡大を巡る状況で
よく使われる漢字に
「禍」がある。
しかし、よく間違えてしまうのが
「渦」である。
私もブログを書くときに
間違えやすいことと
漢字変換で面倒くさいこともあって
まったく「禍」は使用していない。
26日の東京新聞朝刊のこの記事でも、
「禍」と「渦」を誤って使った例として
「戦禍に巻き込まれる」のを
「渦」になっているのを
記者(筆者)が見つけたことや
ネット上でも「渦」どころか
「鍋」で書いてあった投稿もあったことが
話題を集めたそうだが、
じつは「渦」も「禍」と同じ「カ」の読みが
あるので変換で間違えることがあるのだと
この記事では書いてあった。
しかも「戦渦」は戦争がもたらす混乱を意味すると
日本語辞書にも書いてあるとのこと。
だから「禍」も「渦」も
似たような意味を持ち合わせているわけだ。
考えてみれば
この4か月の間に
私たちはコロナウイルスがつくった
「渦」に巻き込まれて
「禍」から抜け出せない状態になり、
すっかり慣れてしまったというか
疲れとあきらめと怒りと絶望と
ほんの僅かでいいから
希望の光が欲しいといった
願望など、まさに混沌状態のなかで生きている。
これも26日の東京新聞朝刊より。
安倍首相が記者会見で言ってた
「新しい日常」という言葉が
まったくわからない。
マスコミも突っ込もうとしない。
唯一のヒントが上の写真。
第二波も予想される流行の「禍」を防ぐために
これだけのことを守りましょうという
「新しい生活様式」というもの。
結局はしばらくの間は
あらゆる制限と禁止だらけの
「新しい日常」という
「渦」に巻き込まれていく。
それでいいのだろうか。
しかし、それに抵抗することを
世間様が許さない。
コロナ「禍」はつくづく恐ろしいものだと
改めて考えさせられる次第。
もっともマスコミは
非常事態宣言解除で
明るい空気づくりに躍起になっている。
これも「渦」で「禍」に
なるかもしれない。
ますます警戒だらけの
新しい日常に
やっぱり巻き込まれている。