続・この火事場泥棒め!

昨日のブログで書き忘れていた

火事場泥棒がいた。

東京電力経済産業省経産省)である。

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東京新聞12日朝刊「こちら特報部」より・下の写真も)

東京電力福島第一原発事故の処理で生じた

放射性物質トリチウムを大量に含んだ汚染水の

海洋放出を急ぐために、

緊急事態宣言真っ只中の4月に

地元(福島)の自治体や関係団体すなわち

農林水産業や観光業などのトップに対して

「意見を伺う場」を設けて

「とりあえず意見を聞いた」上で

政府の最終決定(大気中に蒸発させる案も含めて)

を急ごうという魂胆である。

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先月6日に開かれた意見聴取会は経産省のほかに

環境省、復興庁の副大臣が福島を訪ねたが

一般傍聴ができずインターネット中継で公開。

2度めはあの宣言後の13日に開催されたが

福島と東京をテレビ会議システムでやりとりするだけ。

まさに自分たちで

この問題は「不要不急の外出」をしてまで

やることではないということを

証明したようなものである。

当然地元やそれ以外の市民団体からの

反発は大きいし、

意見を聞かれた団体の関係者からも

「なぜこんなに急ぐのか」と

今後を憂う声も出ている。

当たり前のことだ。

市民団体側はコロナが終息するまで

意見聴収会を延期して一般住民を

県内外から参加できるようにしてほしいと

経産省に申し入れている。

これに対して

汚染水問題について

広く国民の声を聞く

パブリックコメント

募集締め切りを1か月延長して

6月15日までにすることを決めた。

 

汚染水タンクが満タン状態になるのは

2022年頃と言われているが

まだタンクを設置する土地が

福島第一原発の敷地にあると言われている、

そしてなにより

東京五輪パラリンピックの誘致で

安倍首相がでっちあげた

「アンダーコントロール」は

全く検証されず、

放出による風評被害の対策は

いったいどうするのか、

議論しなければいけないことがたくさんあるのに

コロナによる外出自粛にかこつけて

意見を聞くだけの仕事()をやっつけようとする行為は

絶対にストップをかけなければいけない。

まさにこんな火事場泥棒を許すな!

である。

mainichi.jp

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