台風19号で福島原発事故汚染土が流出へ

台風19号では関東地方と・長野県そして

東北などに激しい豪雨をもたらした。

私はその時、

福島原発事故の汚染土が入ったフレコンバッグが

流出したというニュースを見て

土壌まるごと下流に流れ込んで

放射性物質がばら撒かれてしまっているのではないかと

危惧していた。

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18日付の東京新聞では

高濃度に汚染された山林の土砂が雨によって

崩れて道路に流出されていたことを

木村真三・独協医科大学准教授(放射線衛生学)との

合同調査で明らかにしている。

南相馬市原町区では中流域の氾濫で461,6~2037,6Bq/kg(以下単位は略)

下流域でも819.2。

小高区では斜面から路上に流出して2964,5~5063,1

阿武隈川の氾濫で大半が浸水した

本宮市では住宅の庭先に堆積した土から1470,1

土は乾いたあとに巻き上がる粉じんから752.8

いわき市で最も高濃度が出た川前町志田名地区は

水田に流入した土から95.5~232.8と

いずれも再利用可能な廃棄物の基準を上回るか

または近い数字が出ているが

放射性廃棄物の基準である8000を下回っていることから

ただちに「危険」というレベルではない。

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「山あいはもともと汚染はひどく、1万ベクレルと聞いても驚かない。

 その汚れた土砂が大雨で生活圏に出て、汚染が拡散したり、

 たまったりした恐れがある。」(小高区の会社員・白髭幸雄さん)

「せっかく汚染された田んぼが、また汚染されたら嫌だなと思っていた。

 意外に汚染されていないので逆に驚いた。」

(いわき・志田名地区の田の持ち主 大越キヨ子さん)

森林に近い住民からの声も、自分が山間部よりも

川の下流を中心とする生活圏のほうが

今後の汚染度がどうなるかが心配だと話している。

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これから先は被害にあった家屋などの

後片付けに追われることが多くなるが、

やはりマスクをするなどして粉じんを吸い込まないようにすること。

そして作物がセシウムを吸い込まないように農地管理や

作物自体の測定を怠らないなど

絶えず警戒をする必要があると前述の木村准教授は指摘しているが、

復旧や生活再建を最優先となると

細かいところまで行き届かないところもあるのではないかと

不安になる。

福島の苦悩はこれからも長く続くのか。

 

この文章の下書きは11月18日だったが、

昨日、こんなメールが

環境団体・グリーンピースから届いた。

「来年開催が予定されている

 東京オリンピック聖火リレーが福島からスタートすることは、

 shiraikeさんもご存知かと思います。

 そのスタート地点である

 スポーツ施設・Jヴィレッジ周辺での調査で、

 かつてないレベルのホットスポットが見つかったのです。

 プロアスリートのみならず

 子どもも含む地元の方など

 多くの利用者が出入りする場所の調査最大で

 毎時71マイクロシーベルト(地表面接触)の

 ホットスポットが見つかりました。

 (高さ1メートルで1.7マイクロシーベルト

 これまでのグリーンピースの調査で発見された

 ホットスポットの中でも、非常に高いレベルです。

 利用者の健康への影響が心配です。」

東京電力側は原因を含めて詳しく調査するとしているが

あの時の豪雨の影響があるのではないか。

ちなみに現地は再度除染が行われた。

www.tokyo-np.co.jp

www.dokkyomed.ac.jp

blog.goo.ne.jp

www3.nhk.or.jp