2019年度最初の災害ボランティアリーダー連絡会

今年も松戸市災害ボランティアリーダーの

活動が始まった。

10月21日の午後に最初の連絡会が

市の社会福祉協議会で行なわれた。

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私を含むボランティアリーダー(志願制)と

地区の社会福祉協議会からの代表21名が参加して

行われたのは

水害時に「なにが困るのか」を想定して

その問題を集めて話し合い、発表する

グループワークだった。

(当日は5つのグループ分けが事前にされていて

 その席順に座っている。)

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災害が起きるといろいろと困ったことが出てくるのは

当然のことだと思っていたが、

ボランティア活動をすることを意識すると

それを抽出することが難しい。

かえって一つの問題が出ると

「このような備えが既にある。」

「この地域では訓練や住民の情報共有がしっかりとやっている。」

などの意見がでていて

本当に困ったことが出にくいこともあった。

自分たちのグループでは

「高齢者などの弱者の避難はどうするか」

「帰宅時の移動中に災害に襲われたら」

さらに他のグループからは

「日用品が浸水で水浸しになったらどうするか。」

「栗山の浄水場は浸水被害を受けたら水の確保は?」

江東区江戸川区から多くの避難者が

 来たらどこへ誘導するのか?」

「小学校に避難所を開設する場合は

 どのような段取りをするのか(安全確保の面で)。」

「電話で安否確認をとろうとしても

 普段の高齢者世帯は留守番電話にすることが多い。

 どうするか?」

「救助の時のボートの備えが足りない。」

などの意見があった。

講師を担当した大川浩史・松戸市危機管理課参事補は

2015年の茨城・常総市の鬼怒川水害の

救援活動などのケースを参考にして

補足説明をしてくれた。

その例として

「水から離れるように情報を流すときに

 防災無線が各世帯に届くだろうか?

 (緊急時は広報車を走らせる)」

「自家用車の避難は危険であること。

 (水深50mを超えると車が浮き流される)」

「避難のための運動靴・作業のための長靴が不足する。」

「道路の遮断で物流・交通がストップ」

「電気・ガス・水道のライフラインの停止」

が災害直後に起こると想定され、

復旧作業に入る時は

「土砂の除去に相当の労働力が必要」

「洗浄する水が不足」

「カビと異臭の発生」の困りごとが発生し、

最近ニュースで伝えられる

災害廃棄物が大量に発生して

その処理に時間がかかること。

そして長期的には

生活再建の遅れによる住民の孤立と

コミュニティの崩壊も無視できない。

災害支援はこれらを包括的に

各々の組織とコミュニティで出来ることを

日ごろから考えて備えておかなければならないと

改めて認識した次第だった。

 

なお台風19号で江戸川・中川・綾瀬川は、

13日の深夜1時から氾濫危険水位に到達するも、

江戸川河川事務所が行徳河口堰と

江戸川の排水機場を機能させたことで

10時頃から水位が下がり始めたことで、

避難準備や避難勧告等の発令を出さずに済んだが

「危険水位に達した情報が入った時は

 さすがにヒヤヒヤした」と大川さんが話してくれたことも

付け加えておく。

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(グループワークでは台風19号並みの豪雨で江戸川で越水・決壊を想定した。)

www.ktr.mlit.go.jp

www3.nhk.or.jp

www.city.matsudo.chiba.jp