大阪発ドラマ「愛しのナニワ飯」

テレビ東京系がまたいいドラマをやってくれた。

7月6日の夕方4時から放送された

「愛しのナニワ飯」地元の系列局(テレビ大阪)の制作だが

孤独のグルメ」に匹敵するほどの充実した内容だった。

東京のテレビ局のAD茉莉奈が低予算のドラマのための

ロケハンのための大阪に無理矢理出張させられ、

そこでグルメコーディネーター一郎の案内で

串カツ、たこ焼き、お好み焼きなどの定番グルメから

かすうどん、セイロンライスなどのコアだが

大阪人なら知っている隠れた美味まで食べめぐり。

しかし1時間15分の枠、これで終わるわけがないと思ったら

茉莉奈が新幹線を乗り逃がし、一郎が事務所(自宅を兼ねる)に

泊まればと。断ろうとしたところにバツ2の一郎の娘の

千鶴が転がり込んでくる。恋人のジェファーソンと結婚したいが

オカンに反対されたと。彼は3年前に来日して大阪で食べまくったら

金を使い果たし困っていた所を助けて仲良くなり、

そのあと借金を返すために居酒屋で修業がてら働いていると

食べ物つながりながら意外な展開にもつれ込んだもんだと思ったら

一郎が安くてうまいものを食わせてくれたら認めて説得しようと。

さらに茉莉奈が事務所にある食料で作ってもらったらどうかと提案。

しかし冷蔵庫の中はほとんど空っぽ。しかし

水ナス(これも地元大阪の名物)などの少ない野菜をメインにした

冷やしスープカレー(feat.そうめん)を出し、みんなが「おいしい!」。

キリンがスポンサーとあって生茶を氷にして、

さらに水のかわりに生茶を使ってカレーをつくってしまうという

普通では信じられない驚きのアイデアも。

「氷が溶けて薄まっていると思ったら逆に味が深まっている気がする」

(茉里奈)

「お茶にはテアニンという成分が含まれていて、昆布のグルタミン酸

 よう似た成分なんですわ。だから和の風味とうま味が深まるんですわ!」

(ジェファーソン)

一郎も納得して二人の結婚を認め、千鶴に背中を押される形で

「オカン」と久しぶりにジェファーソンの働く居酒屋で

食事をすることになり問題は解決。

そのあとしらす干しと千切りキャベツの即席の「あて」を一郎がつくり

また二人でささやかに一杯。

そのあとまた展開がかわり、朝になって

ドラマの内容を大阪から茨城県に変えるから至急帰ってこいと

茉里奈は別れ際にやりきれない思いでそれを一郎に伝えると

「世の中には無駄なことは一つもないんやで」

怒るどころか応援をするような言葉を一郎は贈った。

彼氏にもフラれ業界で生きることに疲れた茉里奈は

これでやる気を取り戻し、打ち合わせの場で

監督にロケハンで撮った動画を見せて

一発逆転を果たし、低予算でも「ナニワ男と東京女」で

ドラマを作ることが決まってハッピーエンドに。

それにしても板野友美はいい演技をした。

一郎役の甲本雅裕とうまくからんで自然な形でドラマを

引っ張っていった感じがした。

(一郎も実は埼玉出身だったというオチも良かった!)

大阪発といいながらもコテコテとしたところもなかったし

なんば中央軒の混ぜカレーとはまた違うセイロンライスや

おでんの具をお好み焼きに入れた「さとみ」という店も

新たなる発見に。来月大阪に行ったときにどちらか一つでも

食べてみたい。まずはこのドラマに「ごちそうさまでした」。

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