来月から再就職訓練を受講するため、
毎週水曜の午後に活動していた切手整理ボランティアも
しばらくはお別れになる。(あと2週)
この活動ではいろいろな切手を見る機会が多く、
そこから日本や世界の歴史と実情をみることが多かった。
例えば日本の切手だけを見てみても、
ハローキティなどのキャラクター物が最近になって
増えたし、写真を使ったデザインものや
有名な書を立体的(浮き彫り状)に印刷したものなど
郵便ばなれを意識してか
工夫をこらした切手をたくさん見てきた。
この切手は先月見つけた1銭切手だ。
日本切手の原点ともいえるものであるが、
戦前の切手は字が読めない所もあり、
「大日本帝国郵便」とおそらく書いてあると思うが
「郵便」と書かれてあるだろう部分が
どうしてもまともに読めないのだ。
ひょっとしたら「逓信」ではなかろうかと
仲間の人達といろいろ話をしたものだが
どうしてもわからない。
いまのように活字や字体がはっきりしているものを
使っていないから字や書に詳しい人でなければ
読めないだろう。
切手のデザインとしては今では出来ない素晴らしいものといえる。
でもこの切手は整理の対象にならなかったのは残念だった。
少しやぶけて原型がきれいになっていなかったから。
時代ものの切手は少しでもたくさんの人に見てもらいたいので
ゴミとして処理したのは無念だ。