プロジェクトBurma取材報告会(3)北部国境とABSDF

人気ブログランキングへ
APF通信社が「可視化報道!APF Live」の企画で取材した「プロジェクトBurma」の目的は、
11月7日のビルマミャンマー)総選挙を機にタイ・ビルマ国境はどうなっているか
を自分たちの目で見つめるために行われたものだが、
バンコクからビルマ国境沿いに北上して、メ―サリアンという町からさらに船でABSDF(全ビルマ学生民主戦線)の軍事キャンプに
入ったところから取材を始めている。

1998年から盛り上がりを見せた大学生による
民主化運動は、現在の軍事政権によって制圧され
残された学生たちはタイとの国境付近に逃れて、それがABSDFにつながり、
多くの難民キャンプがタイ側に作られた。
ところで国境地帯といえば緊迫感があって当たり前だが、ジャングルと山岳地帯ということもあって
住民たちは簡単に川を渡って両国を行き来することが出来る。
山路さんと富田さんは船に乗った時、ビルマ側向きの席に座らされて、
いつ銃で撃たれないかと思ったそうだが(タイの国旗がついていたから)
他の乗客はみんなのんびりした雰囲気で笑顔もあった。

あの「38度線」や「尖閣沖」とはまったく違うそうだ。
それでもキャンプに入る時は、タイ政府はキャンプの存在を知られたくないので
警戒は厳重、そこで取材カメラを隠して撮影せざるを得なかったという。
このキャンプではABSDFの記念式典が行われ、
その式典を取材することが出来た。

豚1頭を買ってみんなで食事会をしたそうだ。
「このあたりは急な山道と悪路で本当ならゾウを手配しなければ
 詳しい取材をすることはできません。今回はアクシデントが
 あったのでゾウは断念しました。今度取材するときのために
 ぜひカンパをお願いします。」(富田さんから)

カンパ支援のために買ったポストカードがこれです。

山路さんたちはさらに難民キャンプの取材を続けた。
(つづく)

人気ブログランキングへ