プロジェクトBurma取材報告会(4)メラウン難民キャンプ

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メ―サリアンから南のほうのメラウン難民キャンプは、
近くの街から4〜5時間かかって車で移動した
山林の中にあるが、学校もあり病院もある。
学校では自治会もあるし、教科書も無償で配られる。
朝ごはんも自分で作り(1日2食)、ちいさなグラウンドでは
元気に遊びまわる姿も見られたそうだ。

(ABSDF議長のタン・ケー氏。20周年記念式典の時に撮影されたもの)
しかしこの学校があるのも、韓国と日本などのNPOによる援助があってこそ。
学校のパソコン教室には名古屋からの団体が寄付があったことで
「未来パソコンピューターセンター」と日本語と他3ヶ国語の看板があった。
インターネットは無理だがパソコンの作業に関する学習が出来て、
ゲームも楽しめるようになったという。
しかし韓国の団体が来年度の支援を打ち切ることになり、
年間日本円で300万もする運営費が苦しくなってしまう。
(パソコンも中古品でいつ壊れるかわからないとのこと。)
また、学校を卒業しても難民はキャンプから一歩も出られないことから、
第3国定住を余議なくされている。
「このキャンプを見続けることで私たちは何が出来るかを考えなければいけない。」(山路徹さん)
タイ側に逃げた難民は約15万人、そのうちメラウンで暮らしているのは約2万人。
「軍隊は私の村人2人を捕まえると竹で目を串刺しにして殺した。」
「軍隊は乳飲み子を抱える母親を見つけると子供を殺し、母親をレイプする。
 何週間も逃げ回ってやっとキャンプにたどりついてよかった。」
「自分たちの村に軍隊が来た時にジャングルの中に逃げた。
 村に戻ったら焼き払われていて帰る場所がなくなった。」
ここで生きる難民はみな心のトラウマを持ち、それゆえに
笑顔を失った人もたくさんいた。そして語られたのは
「選挙をやったって何も変わらない。」
「情報はプロパガンダとして行われているのもあるが、
 そういうものではなくごく当たり前の日常を伝え続けなければならない。
 そうすることで世の中が変わってくるはずだ。」(富田きよむさん)
この報告会があった日に北朝鮮軍が韓国領の延坪島を砲撃し、
島民が死傷したニュースが入って来た。(特別ゲストの鳥越俊太郎さんはこのニュースを聞き途中退席した。)
きょうで1週間になる。何も変わったとは思えない。
ただ、悲劇だけが増えた。(つづく)
ABSDF議長タン・ケー氏ロングインタビュー
http://www.ustream.tv/recorded/10575790

ABSDFに関する動画

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