(きのうのブログから続く)
長井さんの追悼展会場を出て、道玄坂を降りて宇田川町方面を歩いた。
小さな通りを抜けてセンター街の方へ行くとさすがに人が多い。
近くの台湾料理店でランチをとり、
駅のガードを抜ける。
ナイキが命名権を取得し、新しい公園に作り変えることをめぐって
渋谷区と市民団体がもめた宮下公園のその後を見たいと思ったから。
駐輪場から公園近くの歩道を抜けようとするとこんな風景があった。
ホームレスたちの住まいらしきものが公園の石垣沿いにずらっと建っていたのだ。
まるで共同住宅と同じだ。
歩道に抜ける手前ではその住民らしき人たちがテーブルを囲んで話をしていた。
みんな柔らかな笑顔をしていた。
歩道を原宿方向へ歩くと宮下公園は
すっかり工事現場のようになっていて
大型機械が入ってもおかしくない状況になっていた。
公園の北端の歩道橋には、
「改装工事のために宮下公園は通り抜けできません。」の注意書きがあちこちに貼られていて、
立ち入り禁止状態であることがよくわかった。
強制執行が行われたというこの公園が果たしてどのような変化をこの地域にもたらすかは良くはわからない。
しかしホームレスたちはこの場所をそう簡単に離れることはないのではないか。
はっきりいってこの場所の良さをわかりきっているのは彼らではないのだろうか。
公園の回りを見ても殺伐とした所が全くないし、
ホームレスたちもただこの場所に定着して「生きている」という
この感覚だけを大切にしているのではないかと思う。
しかし彼らを支援する団体は、昨日区役所に抗議を説明を求め、
さらに8日には情宣行動を渋谷で行うという。
ひょっとしたらあの住まいも強制執行で壊されるのだろうか。
渋谷区は無理矢理彼らを追い出すように仕向けるのはやめたほうがいい。
せっかくできたナイキパークとやらが、無味乾燥でだれも寄せ付けない存在になったら
かえって不本意というものであろう。
みんなの宮下公園をナイキ化計画から守る会
http://minnanokouenn.blogspot.com/
(近くの神宮通公園で、右翼団体が尖閣問題の抗議行動の準備をしていた。
渋谷区からの許可をとったのかな?)