大阪・宮崎・長崎の旅(4)

人気ブログランキングへ                  8月4日。ピーススフィア貝の火運動の総会は午後3時からなので、
路面電車に乗りがてら原爆資料館などを見に行くことにした。
長崎バスターミナルから(宿の隣)路面電車の起点である赤迫まで、
まずバスで行ってみたが150円だった。これが電車だと120円ですから安いですよね。
(1日乗車券は500円!)

左の写真はバスから撮った写真。右は赤迫から乗った電車から撮った写真。
最新鋭のLRTを走らせる一方で、昭和30年代からの車両を大切に走らせている
姿勢は好感が持てる。何度乗ってもバラエティーがあるから飽きない。
原爆資料館は松山町電停を降りて坂を登って5分くらいで着いたが、
なぜかパンフレットでは浜口町電停下車になっていた。

浜口町のほうが坂道がゆるやかでわかりやすいからかもしれない。
もっとも帰りは大学病院前から乗ったのだが。
原爆資料館で最も圧倒されたのは浦上天主堂の跡だ。
原爆はあらゆる建造物をふっ飛ばし、一瞬で長崎を焼け野原にした。
そして浦上天主堂では倒壊した建物の下敷きで神父・信徒が亡くなったという。
この惨状がこの形で保存されるのは貴重なことで、広島の原爆ドームに同じくらい歴史遺産に値する。

神父信徒らが付けていたロザリオが熱線により溶けて変形したものを見た時は、
やりきれなさを感じた。彼らは告解のために集まっていたのだという。
http://www.tomoshibi.or.jp/tushin/yori/yori26.html
原爆投下の時刻は11時2分。昼休みの前に起きた惨劇だったのだ。
その永遠の時を指して止まった振り子の置時計も展示されていた。
また特別展示として松井守男氏の「ノーモア長崎展」も行われていた。

http://www1.city.nagasaki.nagasaki.jp/peace/japanese/abm/kikaku/no_more_%20nagasaki.pdf
松井氏の絵画は油絵なのだが細い線を立体的に組み合わせることにより、あの時の長崎を再現している。
迫力があった。31日まで展示していて特別展だけなら無料なので長崎に行く際にはぜひ。
併設されている国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館へも行った。
追悼空間では手を合わせて祈った。あやまちが繰り返さぬように。
また平和情報コーナーでは、

世界中の平和運動にかかわるNPOなどのメッセージのほかに、
自分でメッセージをパソコンか短冊状のボード(ペンで書いて)で残すこともできる。
私もパソコンでメッセージを残しました。

http://www.peace-nagasaki.go.jp/message/index.html
記念館を出た後、賑橋電停近くのカフェでトルコライスを。
卵でとじたカツとカレーピラフ、スパゲティナポリタンのとり合わせで900円。
おいしかった。

このあと眼鏡橋と観光通りをぶらぶらして一旦宿に戻り、また洗濯をしてから
いよいよ総会へ。場所は長崎県美術館の近くの出島交流会館。

もっとも理事側の予算などの議案説明と採決がほとんどだったので1時間ほどで
スンナリ終了。謝恩抽選会では、さだまさしコンサートツアーペア招待券に
なんと佐田玲子さん(さださんの妹)が当たり、あわてて抽選のやり直しをやったときには
みんなが爆笑した。でも緊迫感よりも和やかな雰囲気の中で行われたのは
本当に良かったと思う。
このあと、グラバー園に近いホテルマジェスティックで交換会に参加したが、

私は早く着き過ぎてホテルの周りをうろうろしていたら、
総会に参加した会員(ボランティア)の方を見たので、
それでは近くのどこかで待とうということで
長崎聖コルベ館へ。
1階の奥にコルベ神父の歴史を残す数々の資料と、
聖母の騎士修道院の建築物の一部が展示されている。
見る前にはキャンドルを買ってコルベ神父のご真影に祈りをささげた。
コルベ神父は戦前に長崎を中心に伝道活動を行いながらも
アウシュビッツでは若い父親の身代わりとなって殉教したという。
その後遠藤周作氏がコルベ神父の歴史を残すことを薦めたことから、小説(女の一生第2部)の題材に長崎を選ぶきっかけにもなったとのこと。
行ってみなければわからない長崎の歴史がそこにあった。
http://tabinaga.jp/walk/020.php
1階の手前にはみやげ店があり、県内の障害者自立支援施設で作られた
さまざまな品物が売っていた。
私が家族向けに買ったのはごまうどん。

帰ってから家でおいしくいただきました。島原の施設で作られた物である。

最後に交換会で聞いた、よもやま話。
1.長崎の街の良さにひかれて東京からⅠターン。住みごこちは良いが、ガス電気水道などの
  料金は高い。でも福岡だけは安いので東京などからの単身族は福岡の料金だけで
  「九州の公共料金は東京よりも安い」と吹聴して困ること。
2.コンサートといえばアンコールがつきものだが、長崎でのコンサートは
  本当に終わったものと思ってか、みんな帰ってしまってアンコールどころではなくなってしまう。
3.「沖縄時間」があるように、「薩摩(鹿児島)時間」や「長崎時間」もある。
  (定刻通りに人が集まらないなど、ゆったりとした時間が流れていること。)
4.地元の不況が深刻で、さだまさしコンサートでも当日券が出てしまうことがよくある。
  稲佐山で多くの人が集まったのも無料だから。福山雅治が去年稲佐山でやった時は
  長崎市内の宿はすべて満杯で、雲仙地区の宿にまでコンサート目的の宿泊客が殺到した。
  (話してくれた人は長崎市民で、ビッグNスタジアムで見たそうです。)
5.さだまさしさんが市川に住んでいた時に新田の家を訪ねてみたらお母さん(喜代子さん)がお茶を出してくれて
  いろいろとお話してくれた。(関東のボランティア会員さん)
なおこの日、ピースミュージアムでNHKの取材があったとのことで、25日放送の「SONGS」で取材映像
が流れる予定だそうです。
みんなさださんが大好きで長崎が大好きで「反核平和」の元に集まった者同士。
楽しい時間を過ごさせていただき、ピーススフィアの皆さまに心から感謝いたします。
最後に、愛知県周辺の皆さまにお知らせを。

28・29日に安城市文化センターで行われるみんなの平和祭で、
長崎ピースミュージアムの協力で北川孝次さんの写真展が開かれます。
ぜひ、お越しください。
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