きのうの飯村孝夫先生の話で
書き忘れたことを。
「南房総の冨浦はビワの生産地ですが
もはや壊滅状態だということです。
これはもう、棄民ということなのかもしれません。
もしも銀座のど真ん中に台風が直撃したら
政府の対応が変わっていたのでしょうか。
来年の東京五輪は夏、台風はどうなるでしょうか。」
なんとも言いようがないことを思い出しながら
今日発行(24日発売)の日刊ゲンダイを読んだら
なんとこの記事。
「森田健作千葉県知事リコールせよ!」の大合唱という
見出しだったが、先週のフジテレビ「バイキング」で
知事の対応と発言を批判した、
あの坂上忍さんが千葉県民と書いてあったのには驚いた。
テレビで知ったが、坂上さんも被災していたとは。
記事に詳しいことが書いてなかったのは残念だが、
県の後手後手に回った対応に怒るのは当然のことだろう。
そして同じ日刊ゲンダイの3面。
台風15号で大量に倒木したのは
「溝腐病」にかかって内部が空洞化したサンブスギだということだった。
県は20年以上前から対策事業を始めて
補助金を出していることだが、なかなか進んでいないとのこと。
県は民有林が多いことから補助金でバックアップしているのだが、
積極的に伐採、植林する業者や従事者が少なくなっていると
言い訳しているが、
じつは私の家のすぐ近くの木材店に
「サンブスギ使用の家推進店」と木で作られた看板が置いてあるのを見て、
千葉県にもこのような優れた木があったのかと
初めてサンブスギの存在を知ったのだった。
しかし今では災害に強い家といえば
鉄筋コンクリート造の耐震設計が当たり前になり
木で造った日本家屋の需要が減っているのが実情である。
となれば記事にもあった
防災機能を持ったインフラとして
もっと林業予算を増やして
所有者を守るべきであり
逆の結果になり兼ねない森林経営者管理制度を
なくすか、改正するしかないと思う。
台風による突風で深刻な森林の状況が明らかになったのは
皮肉なことだが、サンブスギの未来のためにも
ここは政策的な見直しが必要だろう。