秋分の日に聞いた南房総のいま

9月23日はあと2週間後に迫った

自由な風の歌14コンサートの練習日。

休みをとって中野まで行ってきたが

昼間の強風は物凄くて、

自転車が横倒しになっているのを

たくさん見かけた。

しかし秋分の日ということもあって

例大祭のお神輿かつぎを見ることが出来た。

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新宿の青梅街道から神社のほうまで

エイさオイさと掛け声を挙げながら

かついでいく光景は夏から秋への季節の移り変わりを

感じさせる風景だったが、

強い風も吹っ飛ばしてしまう気合も入っていたと思う。

 

練習は午後4時過ぎに始まったが

指揮と指導を担当する飯村孝夫先生が

合唱指導で行っている

南房総市の現状について話してくれた。

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(ピアノは週刊金曜日編集委員も務める崔善愛先生、

 その左隣には打楽器奏者の上原なな江さん。)

 

南房総市はブルーシートを屋根に貼る作業が始まったが

素人作業の影響もあって、

シートを押さえるための土のうが不足していて

養生テープを貼り付けるしか

補強の手段がないこと。

これでは突風が起きても防げない。

また水が出ても最初は濁った色のが出て

困った人もいたこと。

また停電が続いて復旧も困難になったことで

2日以内にステロイドを投与すれば

治る可能性があったのに

一週間もなにも出来なかったということで

突発性難聴が手遅れになった人が

先生の知り合いにいたということも。

「大切なことは、いつ何が起きても

 自分でどうにかする覚悟を持つことなんですね。」

コンサートの時も出演者が体調不良などで

出られないことがあった時に、

また公演中に誰かが倒れた場合に

いったいどうすればいいのかをあらかじめ

考えて備えておく必要性がある。

それと同じように、災害においても

覚悟を決めておくことがあると話してくれた。

先週、市内の千倉地区でコンサートが行われたが

わずか30分ほどの公演時間となり

房州弁で日本国憲法を読む試みをやっている人が

メンバーになりながらも

被災したため参加がかなわなかったということも

あったと。

停電の世帯が少しずつ減ってはいるが、

復旧はまだまだこれからで

被災者の疲れがこれ以上たまらないか

心配になってくる。

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