昨夜のNHKスペシャルを途中から見て、初めて災害救助の用語としての、「トリアー
ジ」という言葉があることをを知った。大規模な自然災害で多数の被害があった場合に
消防などが「今すぐ救える命を確実に救助する」ことを目的に、現場レベルで助ける
優先順位をつけることを「トリアージの必要性」ということだが、24年前の阪神淡路
大震災の時には限られた人数の中でどのような人を先に助けていくかが重い課題になっ
て現在に至ることになったわけだが、実際にNHKが全国439の単独消防本部にアン
ケートを実施したところ、トリアージの方針がある、またはこれから方針を検討してい
る自治体が合わせて8割以上あるという回答があったという。
しかし、助ける優先順位はどのようにつけるのか。消防側にも難しい選択となり。これ
が最大の葛藤になるところだが、番組では災害時に119番からの情報にどのような形
で応えて出動を判断していくかの訓練を紹介すると同時に、SNSから入る情報をAI
が分析してトリアージに活かす実験などを試みる様子も映していた。
また最後には去年地震が直撃した大阪・茨木市の避難訓練の場で、救助体制にトリアー
ジがあることを参加者に周知したところも伝えている。
どちらにしてもこの「トリアージ」を覚えた上で、もしもの時には身の回りの状況
を確実に助ける側に情報を伝達しなければならないと思った。
混乱を防ぎ、一人でも多くの命を守るために。