続・松戸市赤十字奉仕団 防災・減災セミナー 

(11月3日からの続き)

午前の部が終わり、非常食体験をしたあと

救助のための講習が午後に行われた。

まず胸骨圧迫と人工呼吸、

そしてAED操作による応急処置の方法。

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(全員が練習できるように訓練用のAEDと人形が並べてある)

三つの行為をすきまなくやることで

命が救われることがあるからには、

全部を覚えてかつ協力者を探して

救急隊が来るまでに全力を尽くす必要があるわけだが、

ここで要点なるものをまとめたい。

・救助するときは周囲5m以内の安全を確認する。

・全身をまず確認して出血がないかと確認。

・次に倒れている人の肩(片方)を叩いて

 「大丈夫ですか!」と3回声をかけ、

 呼吸があるかを確認する。

・胸骨の下を探して、手のひらの

 付け根のほうで圧迫する。

 肋骨全体で圧迫すると骨折するおそれがある。

・圧迫するときは肘を曲げず尻をあげて

 全体重をかけて「強く・速く・絶え間なく」30回。

・その後にできれば人工呼吸。

 その時息はゆっくり風船をふくらますイメージで吹き込む。

 鼻をつまんで頭部を後ろにさげ、

 顎先をつまんで気道を確保することを忘れずに。

・AEDが届いたら置いた場所を確認した上で

 説明のイラストや音声に従って設定をする

 この時も胸骨圧迫は決して止めないこと(人工呼吸も)。

・AEDから「心電図を解析中です。離れてください」の

 音声が出てから離れること。

・救急隊が来て「あとは私たちが引き受けます」というまで

 一連の行為を止めないこと。

指導員から聞いた話で

AEDは病院で使う蘇生のための電気ショックと違うこと。

止まった心臓の筋肉が硬直から弛緩できるように

電流を入れるのであって、

本当に蘇生させるにはAEDよりの

胸骨圧迫とできれば人工呼吸、

そして出血を止めることが第一だとのこと。

AEDはけっして万能ではないのだ。

この練習のあとに三角巾を使った

「包帯法」。もしもなければ

それに近い布を使っても良いのだそうだ。

(スカーフ、シーツ、ふろしきなど)

その時は二つ折りにして三角形にして

それを4等分にたためば包帯代わりになる。

またベルト替わりにもなる。

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写真は膝のけがをしたときに巻く方法。

この時は膝の後ろを交差するように巻くことで

歩く時に下にずれないようにすることがポイントだ。

額のけがの時は首の付け根にところで交差してから

前で結ぶ。このときに患部を避けたところで

巻くのはいうまでもない。

ほかにもストッキングを使った方法も見たが

もっと時間をかけて学びたかったなと思った。

ちなみに腕を吊る時は

吊る側の腕のひじ側に三角形の頂点を当ててから

残りの角を合わせるように折りあげて肩と首の境目で

結ぶようにすればいいのだそうだ。

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(スカーフで前腕部を包帯して、ストッキングで腕を吊る方法。下は背中の方から見た。)

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