プロジェクトBurma取材報告会(2)山路さん解放その後

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(26日のブログからのつづき)
警察署から解放された山路さんは船(タイヤチューブじゃなくてちゃんとした)で再び川を渡り、
富田きよむさんらと無事を確認して抱擁を交わした。

実は富田さんも山路さんが逮捕された時に、
公安らしき人物に尾行されていたのだった。
「背後から突然名前を呼ばれたんですよ。
 面識のない人間に声をかけられるんですよ。
 気分が良いわけないでしょう。お前と話す理由はないと言って
 その場を離れましたがずっと歩いているわけにもいかないので
 ラーメン屋に入って飯食って、それから裏通りに入って彼らを
 巻いたんですよ。」

(左から富田さん、山路さん、特別ゲストの鳥越俊太郎さん)
山路さんは解放されたといっても、これでバンコクまでスンナリと帰れたわけではなかった。
現地での記者会見を阻止するために、タイの軍隊がなんと
テレビ朝日のホームべ―ジの記事を印刷したのを持って
きびしく検問まがいのことを繰り返してきたからだった。
後でわかったことだが、どうもタイ政府のインテリジェントも
総選挙の時のミャワディの状況を知りたがっていたようだ。
結局警察に必要以上の抵抗をしなかったので無事に帰国できたが、
山路さんの解放された時の映像がマスコミで詳しく報道されなかったのは
この理由があったからなのだ。
また、警察から返却されたペンカメラと携帯電話から
逮捕された瞬間の映像が消されていた。
「なんでこんな手の込んだことをしたんでしょうね。
 返却しなきゃいいのに。」
質疑応答のときに、あるフリージャーナリストの方が今回山路さんが逮捕された時にツイッタ―を通じて
「解放せよ」と日英両語でメッセージを送ったら、
タイやビルマからもたくさんツィートが来たのだが、
騒ぎすぎたらかえって山路さんが危険な目に逢うのではないかと思ったと意見感想があった。
山路さんも恐縮して、最後に改めて
「今回のことではみなさんに本当にご心配ご迷惑をおかけしました。
 帰国した時は思っていたより温かい目で迎えてくださってよかったです。
 逮捕監禁された時は本当にどうなるかと思いましたが、
 政治犯が禁固刑を受けている現場を同じ視点で取材できたのは
 ジャーナリストとしての仕事が出来て良かったと思います。」
とメッセージを送った。
(つづく)
「見ていてください、長井さん!」ミャンマー拘束山路さんの「覚悟」

http://news.livedoor.com/article/detail/5125249/
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