安田純平さん救出に安倍政権「ヤル気なし」の証拠

新聞切り抜きを整理したら、ジャーナリストの安田純平さんが

2015年6月からシリアの武装勢力に拘束されたにもかかわらず

半年間も救出に関わる努力はおろか情報収集にも

積極的ではなかったとの記事が出てきた。

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2015年12月26日付日刊ゲンダイ2面

国際ジャーナリスト組織「国境なき記者団」がシリアの武装勢力が身代金を要求し、

それに従わなければ殺害もほのめかしていると公表したことで

12月24日に菅官房長官が「全力で対応に努めている」と会見で言ってたそうだが

実際は奪還へ向けての交渉もうまくいかないまま半年が過ぎたとのことだ。

「日本の外務省はイスラム地域へのチャンネルが少なく、交渉もうまくいってない

 ようです。安田さんの親族からも不満の声が漏れています。」

(記事からジャーナリスト・常岡浩介氏のコメントを一部抜粋)

さらにジャーナリスト・田中稔氏もこうコメントしている。

「外務省や警察は、この事件を隠すことに躍起でした。政府の高官は

 今夏に安田さんの拘束情報が流れた際、『人命にかかわるから

 報じるな』とマスコミ幹部に圧力をかけていたと聞きます。

 それからは対応しているフリをしていただけ。(以下省略)」

当時の内閣情報調査室は28日から冬休みを取り、

国家安全保障会議(NSC)の谷内正太郎局長も

翌年の交代が有力でやる気がみられなかったという。

(結局現在に至るまで留任、下のHP参照。)

kenpo9.com

安田さんはそれから2年半以上安倍政権からほったらかしにされたまま、

武装勢力に対する抵抗を続けて

やっとのことで昨年秋にカタール政府が身代金を肩代わり

する形で解放され帰国した。

政府が独自に情報を集めず、最終的にシリアの周辺国の

政治的思惑に乗っかった形で安田さんは助かったわけだ。

にもかかわらず浴びせられた言葉は

「自己責任」という理不尽だった。

いくらシリアが紛争地域とはいえ

そこでジャーナリスト活動を制約することを厳しくすれば

世界平和へ向けての関心が深まらないのにもかかわらず

このような仕打ちをして

国民の生命や財産を守らない国家を擁護する言動や圧力など

決して許されてはいけないはずだが、最後は世論の無関心のもとに

これを厳しく糾弾することを忘れてしまう。

高島ちさ子じゃないが、いっそ日本は鎖国したほうが良いのか。

それでも安田さんは講演などで

「危ない地域だからこそジャーナリストが行かなければいけない」

と主張しつづけているのだ。

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