お気に入りの鉄道写真(7)

昨日SLの写真を捜していて、先々月一杯で廃止された寝台特急「北陸」と定期運用から外された寝台急行「能登」のことを思い出した。
私は客車時代のころと電車化されたばかりの「能登」に両方とも乗ったことがある。
でも「北陸」にはいつでも乗れるだろうと思っている内に廃止になって残念なことをしてしまった。

(右下は485系の「にちりん」を無意味に載せました。スミマセン!)
以前電車化された「能登」に乗って金沢から福井を経て小浜線へ行った時に「北陸」もついでに撮ることが出来たのだが
まさかこれが自分にとっての貴重な1枚になるとは思わなかった。
どんなに各地でブルートレインが廃止になっても、「北陸」だけは残るだろうと固く信じていたから。
そして客車時代の「能登」と右下に電車化されたばかりのもの。

客車時代の能登は、私が乗った時は寝台車と普通客車の両方を連結させていた。

この写真は寝台を撮ったものだが、今では消滅した「3段寝台」。しかも私の寝台券は「中段」
だったので(写真左のハンガーに掛かっているのは私のジャンパー)、狭くて中途半端な高さの寝台のなかで
列車の走る音と、停車時の「ガチャン」とした軽い衝撃音を聞き続けていた記憶がある。
もう二度とこんな旅をする機会が少なくなると思うと寂しい。
東京・金沢間では夜行バスの値引き合戦が過熱化しているというが
やっぱり夜行列車のほうが旅情があっていい。
でもその旅も贅沢なものになってしまうのだろうか。