タモリ俱楽部で紹介された「のりダン」はあちこちで使われています

私はネット通販の倉庫で

ダンボール箱に囲まれてその処理をする仕事をしているが

とくに一番目立つ存在が

「海苔」のダンボール、略して「のりダン」である。

とにかくでかくて丈夫で

カッターで潰すときは

とても難儀なくらい硬いのだ。

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13日(12日深夜)に放送されたテレ朝の「タモリ俱楽部」で

その「のりダン」がなんと

テレビ業界でも小道具入れなどで

たくさん使われているということで

「ザ・のりダンミステリー」てのやっていた。

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大倉孝二が美術倉庫からレポートしてた。)

実はわたくしも

のりダンは「海苔」だけでなくて

その他の商品、それも「大人のオモチャ」にも使われているのを

見たことが何度もあったので、

なるほどなという感じで番組を見た。

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(お笑い芸人のヒコロヒーが担いでもこの大きさで大変。)

ではなんでテレビ局でのりダンなのかというと

「藤浪小道具と高津装飾美術が使っているので」と

テレ朝の担当者。

藤浪小道具に聞いたら

高津さんが使っているのを使っているということで

高津装飾美術で聞いてみたら

業界歴40年以上のスタッフ下村功さん(62歳)が

「39年前に某テーマパークで

 一緒になった室内装飾さんが

 クリスマスツリーの装飾品などを

 入れていたの見て」

自分たちも使ってみたら

いつの間にこうなったと。

他のスタッフも自分が入社した24年前から

のりダンが倉庫で当たり前のようにあったというから

モテモテの存在だったというわけだ。

(室内装飾さんがなぜ使い始めたのかはそれはおいおいということで・・・)

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ダンボールの卸売会社(藤浪小道具のすぐ近く!)の方の証言で

のりダンは約5mmと約3mmの二つのダンボールを重ねた二重構造になっていて

材質も古紙含有率70%という良質なものをつかっているので

強度はふつうの「ミカン箱」の1.8倍なのだ。

さらに海苔業界(福岡県有明海漁業協同組合連合会の方)に聞いてみると

繁忙期に備えて大量に海苔をつくって

倉庫に積み重ねて保管するときに

長期に渡って傷つけないようにするために、

丈夫でかつ全長(縦21cm×横19cm)が

36セット(10枚×10束)分すっぽり収まる

ダンボール(3600枚分!)が必要だったからこうなったのだと。

(全国で統一されたのは1970年)

ただ業界の方も、いったいどうなって他の業界でもつかわれるように

なったのかはわかりませんとのことだった。

まさにミステリーというわけだが、

今度仕事をするときは

のりダンの断面はしっかり見ておこうと思い、

休日明けの出勤日を迎えた。

(この件つづく)

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タモリ倶楽部で『のりダン』が話題に! - トレンドアットTV (trend-at-tv.com)

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