松戸アートラインプロジェクト2010終わる(7)

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今回のアートラインプロジェクトは街そのものが
美術館といってもいいくらい、実に多くの会場で個性的な
作品が展示、というよりパフォーマンスが繰り広げられた。
伊勢丹の屋上では、


頭にカラーコーンを乗っけて紙拾いをしている。
しかも音符のように張りつめられた線についた
紙をとりながら何か言葉を叫んでいる。
カラーコーンの人は叫んだ命令に従って紙拾いをしているような感じ。
これが「境界」(近藤洋平)という作品だそうだ。
こっちの想像を絶する光景だが、張りつめられた線が境界と言う物で
人間たちはその境界のなかを平均台を渡るかのように
生きているというイメージなのか。
伊勢丹の屋上からはスカイツリーも見えた。
昔は遊園地もあったような気もするが(当時長崎屋だった現・新館だったかな?)
もう屋上に行かなくなって何年になるのだろうか。
時代の流れを感じずにはいられない。
駅前西口の新角ビル3階では
松戸市再地図化計画RE/MAPPING MATSUDO」
東京藝術大学毛利嘉孝研究室+熊倉純子研究室+市村作知雄研究室)
と題して、小さなビルの1空間をいっぱいに使って


常盤平団地の風景とそれを形作った歴史を、永遠の記憶に残すための
作業を作品化させた。
この作品も、展示されていたブラウン管テレビは

市民からの協力によるもの。
地デジ化へのアンチテ―ジなのかもしれない。
西口公園の近くにあるシネマサンシャインの入ったビルの一階では、
「NORAGON PHOTON1」という作品で

坂川の流れを映像化して、川の風景をそのまま撮るよりも
水の躍動感と清涼さを強調させた感じにしている。
打ちっぱなしのコンクリート空間で水の動きを体感できるとは
思わなかった。
また、このビルに行く途中のル・シーナビルの会場では

「シェー」をやると、数秒間周りの鏡がその瞬間を映像として
残してくれる。じっくり見るもよし、写真をとるもよし。
作品は、「繰り返される日常」(井口雄介)。
私はビルの空間が狭かった関係で
黙って立っただけの自分を見ているだけで終わった。
残念でした。(つづく)

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