きのうツイッタ―を見ていたら、厚生労働省の自殺・うつ病等対策プロジェクトチームが、
精神疾患の「薬物療法」のみに頼らない診療体制の転換を進めるための対策をまとめたことを発表した
というニュースがあった。
精神科にいくと、うつ病と診断された時点で薬の処方と休養のすすめを言われることが
当たり前になったが、うつ病の症状を抑制するための向精神薬が
過剰投与や注意書きに反する服用によって逆に
自殺したくなるような衝動を誘うなどの問題性が多くなったことや、
薬の服用を続けていても症状が改善出来ずに、
むしろ副作用などで「うつ状態」が続いてしまうなどの実例が多くなったという。
そこで厚生労働省がプロジェクトチームのなかで
精神医療の在り方がいまどのようになっているかを調査したうえで、
(1)医師に対する薬剤師の処方内容の照会や助言
(2)かかりつけ医と精神科医の連携システムの普及
(3)診療や処方に関するガイドラインの作成・普及
(4)多職種チームによる医療推進に向け、精神保健福祉士や臨床心理士などを育成
(5)過量服薬に関する研修の充実
などの対策を今後行っていくとのこと。
ぜひとも早くおこなって欲しい。
私のかかりつけ医は薬よりもカウンセリングを中心にやっていて
患者の状況に応じて薬の種類を変えたり、
電話による相談も受け付けている。
患者のなかには完全な引きこもりになったり
他の病気もかかえていたりしていることもあるからだ。
しかしうつなどで自殺する人のなかには
複数の精神科を受診して
睡眠剤や向精神薬をため込んで、ある日
ふとしたことで大量にその薬をのんでしまったということもある。
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医師が処方箋を出せば調剤薬局(最近はショッピングセンターにもあるから!)で買える時代になったからこそ
まず「医療」の側が診療のやり方を変えない限り、
無法図な薬の悪用は止められない。
薬物療法ばかりがうつの治療法ではないのだ。
私は良い病院に恵まれて自殺せずにすんだ。
そういう人が多くならない限り、自殺者の数が減ることはない。
きょうのブログは毎日新聞の記事も参考にしました。
http://mainichi.jp/select/science/news/20100910k0000m040076000c.html
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