柏の葉でみつけた池と林

昨日は流山を通って柏まで自転車を走らせたが、柏の葉公園(今年新しく野球場が出来た)へ向かい、
国立がん研究センター東病院を突きぬけ、国道16号線方面に行こうと思ったら、
ある看板を見かけた。「こんぶくろ池と自然」と書いてあった。
このあたりは結構開発が進んでいたのですっかり池とか林とかは消えていると思ったら
ちゃんと自然遺産として柏市が残していたのだ。

公園として整備中ということもあり入口で自転車を降りて、池へと歩く。
アスファルトの道と違い、地面はふかふかとして歩きやすい。
こんぶくろ池は近くにあった。

池はとても浅くて魚は住んでいなさそうだったが、とても澄み切っていた。
あめんぼうが、すいすい池を走っていた。絵を描いている人がいた。
近くにこんな看板を見かけた。

幕府が馬を育てていた「牧」という場所があり、こんぶくろ池はこの牧で育てられた馬にとってのオアシスであり、
牧と村落・耕作地の境目をつくるために「野間土手」が築かれたとのことだ。
なるほど。この看板の周辺を見てみると小さな土手のような地形になっているのがわかる。
さらに奥の道を歩いてみると、橋がありそこに立ってみると、

川のような小さな池だった。弁天池というのだそうだ。この池もどちらかといえば水が湧いているような感じだった。
こんな道しるべを見つけた。

このあたりはスギ、マツだけではなくイヌシゲやムクノキなどの落葉樹が繁っている。
ふかふかした地面はこれらの木の葉が落ちたのが積み重なってできたものということか。
また奥のほうに行くとハンノキが看板つきで大切に守られていた。
湿地帯に生息する植物なのだという。いまや湿地そのものが貴重な存在だから大切に守られなければいけない。
だから木に「う○こした」と書くのはやめましょう。私は奥の方で1件見たぞ。
その池を守る秘密兵器はこれだ。

雨水を排水路から吸い上げて浄化させて地面にしみ込ませて、湧き水を枯れさせず澄み切ったこんぶくろ池を守るというわけだ。
環境分野における日本の技術はすばらしいと思う。後はこのような「公共事業」をどうやって増やせばいいのか。
それが問題ではないのか。