(きのうのつづき)
あびこ道電停で乗り換えて
堺市に入った。
この車両は3連節で「堺シャトル」という
最新鋭のものだった。
車内には「堺かるた」で名所紹介という広告があり
地元推しの姿勢がよく表れていた。
(こちらは終点の浜寺駅前で撮影。)
宿院電停で途中下車。
なぜかというと天王寺駅前で
「さかい利晶の杜」の中にある
与謝野晶子記念館で
晶子と「カルピス」創業者の三島海雲の関係を知る
特別展があるとの宣伝ビラを見たからだ。
さかい利晶の杜は三角屋根でガラス張りの
特殊な建物で、隣に千利休の屋敷跡があったが
コロナ感染拡大防止のため門が閉ざされていた。残念。
共通のチケットで大人300円。これのみ購入する。
他にも別料金で茶の湯やVR体験も勧められたが
時間の関係であきらめた。
堺は室町時代から貿易の町で
かつ町人自治が初めて行われた
都市であり、この環境の中で利休は茶の道に入り
現在の茶道をつくり上げたというわけだが
当時の茶器や中世の世界地図にあった
「sakah」の文字が強く印象に残った。
2階に上がると晶子記念館の前に
その企画展を見させられた。
夏休み特別企画 みりょくを探ろう!~さかいの古墳とそのしゅうへん~ | さかい利晶の杜 (sakai-rishonomori.com)
家族向きの企画だった。
さまざまな百舌鳥古墳群のエピソードを大きな看板で紹介して
最後にクイズをやってくださいと係員の人に言われたから。
悪戦苦闘の末クイズを解いたら
合格点に達したということで
古墳缶バッチがもらえた。
よかったヨカッタということで
やっと晶子記念館へ。
与謝野晶子といえば
「みだれ髪」「君死に給うことなかれ」「明星」しか
連想できない自分。
しかし三島海雲との交流だけでなく
【与謝野晶子記念館】コーナー展示「与謝野晶子と「カルピス」の父、三島海雲」を開催 – さかい利晶の杜 (sakai-rishonomori.com)
12人のこどもの母(故・与謝野馨氏は孫)として
教育・社会評論活動を行ったり
また全国を旅して詩作を拡げ
その歌碑も残されているなど
新たな知識を少し身につけることが出来た。
中には実家である「駿河屋」の建物も再現されていた。
羊羹で有名な和菓子屋さんだったそうだ。
駆け足状態で見物したので
次は「さかい待庵」を見学して茶の湯体験をしようかと
決めて、再び阪堺電車へ。
終点の浜寺駅前から
なんと駅舎は少し移動されていて
ステーションギャラリーとカフェになっていた。
この駅も高架化工事(連続立体交差)が行われるので
旧駅舎をどうするかを地元・南海・堺市で話し合った結果
工事が完成したら旧駅舎を玄関口として活用するため
保存することにしたと。
ヨカッタ良かった。
鉄道遺産(登録有形文化財)が未来永劫に残るどころか
活用されるのは素晴らしいことだ。
(東京でも原宿や国立がそうなる予定だが。)
再び訪ねたときの楽しみが増えた。
そして関西空港に。
昼食はスーパー玉出で買ったパンを麦茶で。
出発時刻には余裕で間に合った。
(おわり)
(関西空港にて。この飛行機で成田空港へ。)