堺市の「さかい利晶の杜」へ(8月1日)

(きのうのつづき)

天王寺駅から阪堺電気軌道チンチン電車に乗り

あびこ道電停で乗り換えて

堺市に入った。

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この車両は3連節で「堺シャトル」という

最新鋭のものだった。

車内には「堺かるた」で名所紹介という広告があり

地元推しの姿勢がよく表れていた。

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(こちらは終点の浜寺駅前で撮影。)

宿院電停で途中下車。

なぜかというと天王寺駅前

「さかい利晶の杜」の中にある

与謝野晶子記念館で

晶子と「カルピス」創業者の三島海雲の関係を知る

特別展があるとの宣伝ビラを見たからだ。

 

さかい利晶の杜は三角屋根でガラス張りの

特殊な建物で、隣に千利休の屋敷跡があったが

コロナ感染拡大防止のため門が閉ざされていた。残念。

改めて中に入ると、晶子記念館と千利休茶の湯館が

共通のチケットで大人300円。これのみ購入する。

他にも別料金で茶の湯やVR体験も勧められたが

時間の関係であきらめた。

入り口から1階は千利休茶の湯館。

堺は室町時代から貿易の町で

かつ町人自治が初めて行われた

都市であり、この環境の中で利休は茶の道に入り

現在の茶道をつくり上げたというわけだが

当時の茶器や中世の世界地図にあった

「sakah」の文字が強く印象に残った。

2階に上がると晶子記念館の前に

百舌鳥古墳群世界遺産になったということで

その企画展を見させられた。

夏休み特別企画 みりょくを探ろう!~さかいの古墳とそのしゅうへん~ | さかい利晶の杜 (sakai-rishonomori.com)

家族向きの企画だった。

さまざまな百舌鳥古墳群のエピソードを大きな看板で紹介して

最後にクイズをやってくださいと係員の人に言われたから。

悪戦苦闘の末クイズを解いたら

合格点に達したということで

古墳缶バッチがもらえた。

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よかったヨカッタということで

やっと晶子記念館へ。

与謝野晶子といえば

「みだれ髪」「君死に給うことなかれ」「明星」しか

連想できない自分。

しかし三島海雲との交流だけでなく

【与謝野晶子記念館】コーナー展示「与謝野晶子と「カルピス」の父、三島海雲」を開催 – さかい利晶の杜 (sakai-rishonomori.com)

12人のこどもの母(故・与謝野馨氏は孫)として

教育・社会評論活動を行ったり

また全国を旅して詩作を拡げ

その歌碑も残されているなど

新たな知識を少し身につけることが出来た。

中には実家である「駿河屋」の建物も再現されていた。

羊羹で有名な和菓子屋さんだったそうだ。

駆け足状態で見物したので

次は「さかい待庵」を見学して茶の湯体験をしようかと

決めて、再び阪堺電車へ。

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終点の浜寺駅前から

南海電車浜寺公園駅に行くと

なんと駅舎は少し移動されていて

ステーションギャラリーとカフェになっていた。

この駅も高架化工事(連続立体交差)が行われるので

旧駅舎をどうするかを地元・南海・堺市で話し合った結果

工事が完成したら旧駅舎を玄関口として活用するため

保存することにしたと。

ヨカッタ良かった。

鉄道遺産(登録有形文化財)が未来永劫に残るどころか

活用されるのは素晴らしいことだ。

(東京でも原宿や国立がそうなる予定だが。)

再び訪ねたときの楽しみが増えた。

そして関西空港に。

昼食はスーパー玉出で買ったパンを麦茶で。

出発時刻には余裕で間に合った。

(おわり)

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関西空港にて。この飛行機で成田空港へ。)

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