宮脇俊三さんの本

今回の本のリサイクルで得た本の中には、鉄道紀行で知られる作家の宮脇俊三さんの本「台湾鉄路千公里(1980年・角川書店)」がありました。宮脇さんは日本の鉄道の全線制覇のみならず、中国など海外の鉄道も乗っていることでも有名で
以前「中国火車旅行」「シベリア鉄道9400キロ」を読みましたが、今度は台湾の乗りつぶし旅ということで、鉄道をひたすら時刻表(神田神保町の中国書専門店で本当に売ってますよ!)で調べた通りに乗りまくる旅日記は、「乗り鉄」である私にとっては読むだけで旅した気分になれるのが良い。そして台湾のローカル線もやはりディーゼル車1両で走っていて、そのほとんどがさとうきび運送用の路線がほとんどであること。また運賃体系が日本と違っていて、普通運賃に特急料金(さらにグリーン料金)を上乗せするのではなく、自強号、莒光号、快車などそれぞれに運賃を設定してあること。「もっとも、台湾の鉄道は規模が小さく、駅の数が243しかないから、こうした運賃体系が可能であろう。日本の国鉄(当時)のように駅が5000以上もあるところでは無理だ。」(本文より)など台湾の鉄道の独自性を知ったのも大きかったです。でもこの本が出てから30年もたち、新幹線も開通し地下鉄(台北と高雄)も充実して、台湾の鉄道も大きく変わっているかもしれないので、新しい情報を集めなければいけないなと思いました。